既婚・未婚問わず女性がお金を借りる理由は「生活費の補填」が最多

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 カードローンでお金を借りた経験のある女性の8割は年収300万円未満で、借りた金額の総額で最も多かったのは100万円以上200万円未満(14.8%)――。年収の3分の1以上の借り入れを原則禁止とする「総量規制」を上回る驚きの調査結果が明らかになった。

 調査はお金の情報メディア「ウィズマネー」を運営するジャストイットが、カードローンを使った経験のある20〜50代の女性400人を対象にインターネットで実施したもの。

 はじめてカードローンを使ったときの年収を聞いたところ「200万円以上、300万円未満(114人、28.5%)」と答えた人が最も多かった。次いで「100万円以上、200万円未満(111人、27.8%)」「100万円未満(93人、23.3%)」となった。年収300万円未満の女性でくくると全体の79.6%に上る。逆に、年収が300万円以上になるとカードローンの利用は減る。

●なかなか返済できないカードローン



 また「カードローンで借りた金額の総額」に関する質問では、「100万円以上、200万円未満(59人、14.8%)」が最も多かった。グラフからみると、その次に多いのは「40万円以上、50万円未満」「10万円以上、20万円未満」「20万円以上、30万円未満」「90万円以上、100万円未満」などとなっており、50万円未満と90万円以上で二極化している様子がわかる。

 貸金業者が貸し付けする際、利用者の年収の3分の1を超えるのを原則禁止する「総量規制」がある。ところが調査結果からは、年収300万円未満でも100万円以上を借りている人が多いという可能性を示唆している。

 同社では「カードローンを長期的に利用していたら、借入総額が100万円以上になることは十分に考えられる」と分析する。「申し込んだ当初は、少額だけ借りてすぐに完済するつもりでも、つい別の用途にもお金を使ってしまい利用期間が長期化することはよくあること」という。

 実際に借入期間について聞いた質問でも「5年以上(142人、35.5%)」が圧倒的に多い。1年未満で完済する人は全体の20%程度に過ぎないことが分かっている。

 調査を監修したファイナンシャルプランナーの伊藤亮太氏は「お金を借りる前に金利の面をよく考えてほしい。利用期間が長ければ長いほど金利による負担は大きくなる。常習的な利用の仕方ではなく、本当に必要な時だけ利用するといった限定性を持たせたい」と金利面について警鐘を鳴らす。

●女性に人気は「プロミス」と「アコム



 今まで利用したことのあるカードローンについての質問では、もっとも多くの女性に使われているのが「プロミス」と「アコム」であることがわかった。次に「アイフル」「楽天銀行スーパーローン」「地方銀行」「レイクALSA」などが続く。消費者金融やネット銀行が上位を占めている。

 カードローンを使う理由では「生活費の補填(259人、64.8%)」と回答した人が最多だった。これは、はじめてカードローンを使ったときの既婚者と未婚者に分類した調査でも1位の項目だった。

 1位より下位の項目は既婚者と未婚者で異なる。既婚者の2位は「子供の教育費用」、3位が「収入の減少」となったのに対し、未婚者は2位が「娯楽・交際費」、3位が「ショッピング」。既婚者は「生活のため」、未婚者は「自分のため」の借り入れが多い結果となった。

 アンケート調査では現在の借り入れ状況についても聞いていて、400人中、完済している人は221人(55.3%)、借入中の人は179人(44.7%)だった。完済した人は約半分にとどまっている。

 伊藤氏は「多重債務状態の方は全国に120万人ほどいる見込み。そうした状況で苦しむことのないように、『借りるならいくらまで』『毎月必ず返済する』『複数で借り入れしない』『普段は財布の中にカードローンは持たない』などのルールを自身で決めたい。資金計画は借りる前に念入りにしてほしい」とアドバイスする。