左から貴ノ富士、貴源治、貴景勝、貴乃花親方

「貴景勝の大関復帰がかかる大事な秋場所だが、場所前から千賀ノ浦部屋には、微妙な空気が流れていました」(スポーツ紙相撲担当記者)

 所属する十両の力士・貴ノ富士(22)による2度めの暴行事件が明るみに出たのは、秋場所が始まる5日前、9月3日のこと。だが、「それだけが原因ではない」と前出の記者が続ける。

「貴乃花の廃業宣言で、旧貴乃花部屋の力士を押しつけられた千賀ノ浦部屋は現在、もとから部屋にいる力士7名、旧貴乃花部屋から移った力士7名と半々の状態。

 だが関取の数は、千賀ノ浦勢が、隆の勝1人のみに対し、旧貴乃花勢は貴景勝、貴源治、貴ノ富士(謹慎中)の3人。関取ではない千賀ノ浦勢は、“外様” の関取3人に顎で使われることもあって、当然おもしろくない」

 貴景勝(23)らは、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉・58)に廃業の危機を救われる形で、部屋に移籍してきた。だがいま、彼らの恩知らずな態度が、怒りを買っているという。

「いまや貴景勝を筆頭に旧貴乃花部屋勢は、親方の言うことにほとんど耳を貸さない。

 先場所、カド番だった貴景勝は、右膝の怪我のために休場して、大関から陥落した。その際、『出たい』と言う貴景勝に対して、親方は『秋場所で10勝すれば大関復帰がかなうのだから、今は休め』と諭したが、貴景勝は拗ねてしまい、休場を決めるのに半日かかった。

 こんなこと、親方の言うことが絶対の角界では、異例のことですよ」(協会関係者)

 そこで怒りの矛先を向けられているのが、元貴乃花親方・花田光司氏(47)だ。

「引退した貴ノ岩に貴ノ富士……旧貴乃花勢は暴力事件ばかり起こす。しかも今回、貴ノ富士の被害に遭ったのは、もとから千賀ノ浦部屋にいる力士。

 暴力を振るうわ、親方を無視するわ、貴乃花は『礼節を重んじて教育してきた』と語っていたが、『いったい、何を教えてきたんだ!』と多くの関係者が怒っています」(千賀ノ浦部屋関係者)

9月10日の稽古終わり

 本誌は秋場所が始まってから、朝稽古を連日取材した。9月10日、稽古後にお神酒を注ぐ千賀ノ浦親方を見守るのは隆の勝ら、もとから千賀ノ浦部屋所属だった力士だけで、旧貴乃花勢は稽古終わりに親方への挨拶もなかった。

 また別の日、貴景勝と貴源治(22)が、2人では笑顔で話すものの、隆の勝(24)が会話に加わることは皆無。さらに貴景勝らは、千賀ノ浦親方とは会話どころか、目を合わせることもなかった。

 9月12日の稽古後、千賀ノ浦親方を直撃した。

−−貴景勝の調子がいいが?

「内容がよくなっています。怪我も気にしていない」

−−あまり話しかけないのは、勝っているから?

「ひと言くらい。彼のペースを崩したくないですからね」

 ここまでは丁寧に答えてくれた親方だが、「貴景勝と不仲といわれているが」と聞くと、表情を一変させ、「えっ、何? そんなことあるわけがない。話になりませんよ」と言葉を残し、稽古場を後にした。

 ガチンコは土俵上だけであってほしい。

(週刊FLASH 2019年10月1日号)