MF久保建英【写真:Getty Images】

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足裏フェイントでGKナバスを翻弄、鋭いドリブルで相手を抜き守護神から2ゴール

 今夏、FC東京からスペインの名門レアル・マドリードへ移籍した日本代表MF久保建英はトップチームの北米遠征に帯同しているなか、トレーニングで鮮やかなフェイントから2ゴールを決めてインパクトを残した。

 クラブ公式がゴール映像を公開し、海外メディアは「スターたちを困惑させた」「才能を誇示した」と日本の18歳アタッカーを称えている。

 久保はレアルB(カスティージャ)の所属ながら、トップチームの北米遠征メンバーに選出。スペイン代表DFセルヒオ・ラモスやウェールズ代表FWギャレス・ベイル、ブラジル代表DFマルセロ、元フランス代表FWカリム・ベンゼマらとともに一路カナダへ向かった。

 バイエルン(現地時間20日/ヒューストン)、アーセナル(23日/ワシントンDC)、アトレチコ・マドリード(26日/イースト・ラザフォード)とのプレシーズンマッチに向けて調整を進めており、現地時間14日のトレーニングで久保が存在感を示す。

 1点目の場面では、左サイドから中央にパスが入った瞬間、久保は3人目の動きで縦へ抜け出してボールを受ける。守護神のコスタリカ代表GKケイラー・ナバスと1対1の場面を迎え、左足でシュートを放つと見せかけた久保だが、足裏でボールを転がして名手をいなすと、タイミングをずらして右足で冷静にゴールを決めた。

 また2点目も流麗な動きから生まれている。ゴール前に侵入した久保が華麗なまたぎフェイントで対峙した相手を抜き去り、再びGKナバスと対面。わずかに空いたコースを見逃さず、久保は左足アウトサイドの絶妙なキックでネットを揺らした。

久保が2ゴールで存在感 海外メディアが反応「最悪の時間を過ごしたケイラー・ナバス」

「“日本のメッシ”が、トレーニングでレアルのスター選手たちを困惑させた。最悪の時間を過ごしたケイラー・ナバス」と伝えたのは、ボスニア・ヘルツェゴビナのメディア「SportSport」だ。

 6月9日の国際親善試合エルサルバドル戦(2-0)で後半途中から出場し、歴代2番目の若さとなる18歳5日で日本代表デビューを飾った久保は、コパ・アメリカ(南米選手権)でも3試合に出場。ブラジルの地でレアル移籍が決まるなど、一気に階段を駆け上がっている。

 そんな久保について、記事では「レアルは、将来に向けて素晴らしい選手を獲得した。18歳の日本人有望選手、タケフサ・クボだ」と紹介。圧巻の2ゴールを受けて「久保は才能を誇示した」と記し、「クボは様々な場面でレアルの大スターたちを困惑させた。そしてGKケイラー・ナバスにとって最悪の時間が過ぎた」と綴っている。

 急速に存在感を高めている久保は、自らのプレーで価値を証明しており、海外メディアの関心はさらに強まりそうだ。(Football ZONE web編集部)