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 情報収集や日常の共有、暇つぶし…若者や現役世代にとっては当たり前のツールとなっているSNSですが、実はシニア世代にもじわじわと浸透しているようです。

【グラフで見る】シニア世代はどのSNSを使っている?年代別の利用率

「60代の9割超」「80代前半の約半数」何らかのSNSを利用

 NTTドコモのモバイル社会研究所は先月、シニア世代のSNS利用に関する調査結果を発表しました。今年1月実施された調査(対象:60歳~84歳)によりますと、LINE、Instagram、Facebook、X、TikTokのいずれかを利用しているシニアの割合は、

▼60代 92%
▼70代 78%
▼80代前半 47%

でした。

 60代ではほとんどの人がSNSユーザーで、80代前半の人たちも、約半数はSNSを利用しているようです。

■注目ポイント 70代の増加が目立つ

 特に注目されるのは70代の動きです。 前年と比較して70代の増加が目立っていて、なかでも70代男性では7ポイントも利用率が上昇しました。

3G停波の影響も?そもそもスマホを持つシニアが増加

 なぜシニア世代でもSNS利用が広まってきているのか。

 そもそも、スマホを使う高齢者も増加しています。同社の今年3月のレポートによると、スマートフォンの所有率は以下の通りで、前年と比較して上昇がみられました。

▼60代 95%(前年:94%)
▼70代 86%(前年:85%)
▼80代前半 69%(前年:66%)

 3月末にはドコモが3G通信サービスを終了したことで、大手3キャリアすべてで3G回線が停波となりました。これによりガラケーからスマホに「やむなく買い替えた」という人も少なからずいるものと考えられます。

 では、シニア世代はSNSをどのように使っているのか?その実態を次のパートで詳しく見てみます。

60代女性の3割がInstagramを利用

 サービス別の利用率ではLINEがダントツでトップですが、2番目に高かったのは、年代別に以下の結果でした。

▼60代 Instagram
▼70代 Facebook
▼80代前半 Facebook

 なかでもInstagramは、60代女性の約3割が利用。また、シニア世代全体で見るとFacebookが比較的多く利用されているようです。

 このほか、前年と比べると、60代女性のXの利用率が前年から6ポイント増と大幅に伸びています。80代前半のTikTok利用も前年よりわずかながら増えました。

アイドル、お出かけスポット、掃除方法…実際に聞いたSNSの使い方

 ちなみに、MBSニュースのスタッフが親族の60代女性に聞いてみたところ、Instagramで以下のような投稿を見ることが多いのだといいます。

▼好きなアイドルグループのLIVE情報
▼神社やランチなどのお出かけ情報
▼浴室やキッチンの掃除方法
▼観葉植物の育て方

 生活や趣味に関するさまざまな情報収集をInstagramで行っているようです。また、TikTokは日常使いはしていないものの「友人の孫の成長の発信をたまに見ている」とのこと。なるほど…。

「発信するFacebook」と「見るだけのインスタ・TikTok」

 先に挙げた例では「情報収集」や「閲覧」のためのSNS利用が主でしたが、シニア世代はSNSで「発信」も盛んに行っているのでしょうか。

 まず、70代の利用率が2番目に高い(図2より)との結果だったFacebook。こちらは、利用男性の半数以上(53%)が発信を行っているようです。

 また、Xは利用している男性・女性ともに30%以上という結果でした。

 一方で、InstagramやTikTokは男女ともに3割以下。特にTikTokは男性21%、女性8%と他サービスに比べて発信率が低く、自ら発信するより「見るだけ」というスタイルが主流のようです。

■シニア世代のSNS利用 今後さらに広がるか

 スマートフォンの普及とともに、シニア世代にも着実に浸透しつつあるSNS。「発信」の利用は控えめのようですが、利用者が増えていることは間違いないということで、シニア世代が使うSNSの種類や用途は今後さらに広がるのではないでしょうか。