<上手に取り乱せちょるよ>『ばけばけ』ヘブンを亡くしたトキの悲しみを受け止めたのはやはりサワ。視聴者「ご褒美ワード」「ずっと親友」
高石あかりさん(高ははしごだか)主演・連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第25週「ウラメシ、ケド、スバラシ。」の第122回が3月24日に放送され、話題になっています。
ついに、トミー・バストウさん演じるレフカダ・ヘブンの最期が描かれました。トキと2人で縁側で穏やかな時間を過ごし、ヘブンは…。そして、トキのつらい場面ではいつも寄り添ってくれるあの人が登場して――。
SNSやコメントではさまざまな声が寄せられました。
*以下3月24日放送回のネタバレを含みます。
<あらすじ>
子供たちの遊ぶ様を見守る、トキとヘブン(トミー・バストウさん)。
庭には季節外れの桜が返り咲きしている。
その桜を見たヘブンは、日本に来た日のことを思い出していた。
ある日の食事時。
ヘブンは魚の小骨取りをトキにお願いする。
久しぶりのお願いに、昔を懐かしむトキとヘブンだった。
夕方。
西向きの部屋の縁側に座り、美しい夕陽を眺めながらトキとヘブンは静かに語り合う。
トキの瞳からは大粒の涙がこぼれる。ヘブンとトキは手を握り合い――。
そして時が経ち、ヘブンの遺言通り、お骨が入った小瓶は、寂しいお寺の墓地に。
庄田やサワも松江から駆け付けて――。
<視聴者の声>
ヘブンを亡くしたトキのもとに、サワと庄田が駆けつけました。庄田は錦織の遺品である帽子をトキに渡します。トキは、錦織の帽子をヘブンのお墓に供えました。
気丈に振る舞うトキに気づいたサワは、「取り乱した?」と聞きます。「もう母親だけん」と返すトキですが、サワに抱き着き、号泣。「取り乱せちょる、もう取り乱せちょるよ」と優しく言葉をかけるサワ。
トキとサワの友情に、SNSやコメントではさまざまな声が寄せられました。
「おトキちゃんは、おサワの前でだけは泣ける」「おトキちゃんが、親友のおサワちゃんの前で取り乱すことができて良かった」「母親になっても、ずっと親友」
「母親だからと取り乱せなかったトキを取り乱させてくれてありがとうサワ」
とサワの心遣いに感謝する人たちが続出しました。
「取り乱せちょるよ」は、実の父である傳を亡くしたトキに、サワがかけた言葉です。
家族の前で感情をうまく出せず、「一人で取り乱したい」と長屋の外に出たトキ。「取り乱したいけれど、取り乱し方がわからない」と泣き崩れるトキをサワが抱きしめ、「上手に取り乱せちょるよ」と言いました。
「取り乱せちょるよというサワの言葉。ほんともう、半年間みてきた視聴者に対するご褒美ワードだよね。伏線がすごい」
と緻密に構築された脚本を称賛する人もいました。
別れの描写の美しさ
ヘブンの死によって、錦織の死の場面を思い出した人も。錦織は、ヘブンの著作『東の国から』の謝辞に「出雲時代の懐かしい思い出に。錦織友一へ」と書かれていたのを見てほほ笑んでいました。
「錦織さんの時はヘブンさんとの絆を、今日はおトキへの愛を最後に美しく描いてて、別れは悲しいのに幸せな微笑みで終わってるからこちらも幸せな気持ちで見送れてる」
と心を動かされた人もいました。
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朝ドラ通算113作目となる『ばけばけ』は、明治時代の松江を舞台に、怪奇文学作品集『怪談』で知られる小泉八雲の妻、セツをモデルにした物語。ヒロインの松野トキ役を高石あかりさん、夫で小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにしたレフカダ・ヘブン役をトミー・バストウさんが演じ、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描きます。
トキの父・司之介を岡部たかしさん、母・フミを池脇千鶴さん、トキの祖父 ・松野勘右衛門を小日向文世さん、ヘブンをサポートする錦織友一を吉沢 亮さんが演じます。
脚本はふじきみつ彦さんが担当。主題歌は、ハンバート ハンバートの『笑ったり転んだり』。ドラマの語り手で、トキとヘブンの日常を見守る蛇と蛙の声を、阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子さんと木村美穂さんが担当しています。
