入居開始後の最初の休日にもかかわらず、引っ越し業者のトラックは数台のみ

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 東京オリンピックの選手村跡地に誕生した、総戸数5632戸の巨大マンション群「晴海フラッグ」。湾岸エリア最大規模として脚光を浴びた街に、異変が起きている。夢の街のはずが、人知れず“ゴースト化”が進行していた――。
◆暴走族が公園内をブンブン爆走! 想定外の住み心地の悪さに絶句

 地上50階建て・高さ180mを誇る「晴海フラッグSKY DUO」。分譲棟の最後発にあたり、眺望や共用施設の豪華さから“旗艦”と目されてきた。

 その直近の抽選倍率(’24年10月の最終期)は最高で640倍に達し、“最後の目玉”に、いよいよ9月下旬に入居が始まったのだ。

《こんなに綺麗な東京タワー見たことない!》

《ラウンジが素敵すぎる》

 SNSでは待ってましたと言わんばかりに、眺望を称えるコメントが溢れていた。

 だが、SKY DUOより一足先に入居した別棟の現地住民たちの顔は浮かない。商社勤務で、1億5000万円もの大枚をはたき3LDKを購入したという平原卓也さん(仮名・34歳)が語る。

「売り出し価格から右肩上がりに値上がりしていたので飛びついてしまいましたが、完全に間違いでした。街に活気がまるでないし、夜になると暴走族が公園内を爆音で走り回っているんです。最寄り駅の勝どきまで徒歩14分という“陸の孤島”であることは覚悟していたつもりでしたが、住み心地は正直全然よくない。景色なんて3日で飽きますしね……」

◆入居直後から転売を求める立て看板

 SKY DUOの入居が始まってから迎えた、初めての週末。昼過ぎに現地を訪れてみると、広大な敷地に人影はまばら。引っ越し業者の数もトラック3、4台が見られただけだった。

 むしろ目立つのは、晴海フラッグにあるスーパー前の交差点の四隅に居座る不動産業者たちだ。小雨降る中、パイプ椅子に座って微動だにせず立て看板を掲げる姿は異様だ。

 不動産ジャーナリストの榊淳司氏はこう語る。

「SKY DUOの購入者に転売を訴えかけるために座っているのでしょう。別の棟の居住者で、現在の晴海フラッグのありさまに嫌気が差して売却や賃貸を考える人もいますしね。今ならまだ、定価で買えた人は倍近い値段で売り抜けることができそう」

 日が落ちると、一層寂しさが際立つ。明かりがついてる部屋はまばらで、むしろ目につくのは路上駐車するアルファードなどのいかつい車。

 乗り降りするのは、スーツケースを引いた中国人旅行客か、あるいは水商売風の女性たち。前出の平原さんは、力なく語った。

「白タクが毎日、昼も夜も中国人たちを運んでいます。人相の悪いドライバーが路上駐車しているのを毎日のように見かけます。ラウンジでも公園でも目につくのは中国人ばかりで“ある棟”には中国人を対象にしたフードデリバリーのゴーストキッチンがあるなんて話も聞いています。管理組合は『闇民泊を見かけたら通報してください』と各戸に呼びかけ、実際警察が立ち入り調査した事案もあったようですが、まったくなくなる気配はないですね」

◆闇民泊にとどまらぬ又貸し疑惑も

 SKY DUOの対面にあるサンビレッジに住む大宅邦彦さん(仮名・52歳)も中国人の振る舞いをこう嘆く。

「夜になると、どこからともなくメークをばっちりキメた女性が現れ、白タクに乗っていく。“夜の店”の寮でもあるのではないかと勘繰っています。中国人による占有は共用部分にも及んでおり、とりわけひどいのがキッチンがついたパーティルーム。入居者は予約すれば利用できるのですが、予約はやたら埋まっていて、中国系の集団が利用していることが多い。どうやら、所有者が予約し、部外者に又貸ししているようなのです。運良く予約が取れてワインパーティをした時も、前の利用者が調理した火鍋か麻辣湯の匂いが部屋にしみついていて、げんなりしました」