デートの会計時、女は「私も払います」と言うべき?【男と女の答えあわせ vol.103】
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
-あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:交際2年、彼とのスキンシップが減った。女が別れを回避するためにすべきことは…

私は今、スマホを手に握りしめながら次の一手をどう打つべきか悩んでいた。
鈍感な私でもわかるくらい、明らかにテンションが下がっている。
― 渚:雄大くん、次のデートはどうする?どこに行く?
― 雄大:そうだね、どうしようか。でもごめん、しばらく仕事が忙しくて…
明確な回答をわかりやすく避けられてしまい、私はさらに落ち込む。
途中までは確実にいい感じだったはず。一体私はどこで間違えてしまったのだろうか…。
ハイスペ女子の誤算?男が二度のデート態度が変わった理由とは
Q1:「自立した女性が好き」という男の本意は?
雄大との出会いは、マッチングアプリだった。2年前に彼氏と別れて以来、ステディができず、私は少し焦っていた。
今年で36歳になるし、気づけば周りはみんな結婚している。それどころか離婚を経験し、再婚した人まで出てきている。
それなのに私はずっと独身のまま…。
結婚できない自分はダメな人間なのではないか、一生独身だったらどうしようかと落ち込むこともあった。
幸い、稼ぎはそれなりにある。なのでマンションでも購入し、ひとりの老後に備えようかと真剣に悩んでいたときにマッチしたのが、雄大だった。
現在35歳の独身。大手の外資系コンサル会社勤めで出身大学もいい。
ただ何度かチャットでやり取りをしてみたものの、話がイマイチ盛り上がらなかった。
― う〜ん。何かが違うかも?
そう思ったけれど、雄大は諦めずに連絡をくれ、根負けした私は結局会うことになった。
ただ、実際に会うと彼はすごく素敵な人だった。
「渚さん、初めまして」
待ち合わせ場所のカフェに現れた雄大は想像よりもずっと爽やかだった。綺麗な切れ長の瞳に、聞き心地が良いソフトな声。柔らかな雰囲気もいい。

「え…。写真より全然かっこいいですね」
思わず、そう声に出して言ってしまった。
「お恥ずかしい話ですが、昔から写真写りが悪いんですよね(笑)。渚さんは、写真そのままですね!実物も綺麗で驚きました」
「いえいえ、そんな」
謙遜はしてみたものの、学生時代はミスコンにも出場していた。スタイルも顔も、悪くはないほうだとは思う。
マッチングアプリでも“いいね”はたくさん来る。でもその先になかなか進まない。
「渚さん、なんかキラキラしてますね」
「どういう意味ですか(笑)?あ…この指輪のことですか?」
昔はジュエリーなんて男性に買ってもらう物だと信じて疑わなかったけれど、30歳を過ぎるとその価値観は変わってくる。
仕事を頑張ったご褒美に、自分で自分のために買うようになった。いいジュエリーは女の格をあげて自信がつく、お守りのようなものだ。
「30歳の節目に、自分へのご褒美として買った物なんです」
デート相手に、男性が買ってくれた物だと誤解されるのは面倒なので、ここはきちんと自分で買った物だと主張する。
「ご自身で買ったんですか?すごい。渚さんって、自立されていて素敵ですね」
「雄大さんは、仕事をしている女性はアリですか?」
「もちろんです!むしろ、渚さんみたいにバリバリ仕事をしている女性ってカッコいいし、純粋に尊敬できるので好きなんです」
最後の“好き”と言う言葉が、私の心に大きく響く。
「そうですか、良かった。ほら男性って、自分より働く女が嫌いとか言うじゃないですか」
「そんなことないと思いますよ。少なくとも僕は、自立している女性じゃないと無理ですね。表面的なプロフィールかもしれないですけど、渚さんは素敵そうだなと思って、連絡したんです」
雄大の言葉、ひとつひとつが嬉しかった。
明らかに、好意の目を向けてくれている雄大。久しぶりに胸が高鳴る。
「次は、ゆっくりご飯に行きませんか?いい店知ってるんで」
「はい、ぜひ行きましょう」
こうしてフワフワとした気持ちを抱えたまま解散し、すぐ二度目のデートをすることになった。
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Q2:男が気になった、女のNG言動はどれ?
二度目のデートは、雄大が好きだという奥渋谷にあるビストロに連れて行ってくれることになった。
「渚さん、ここ来たことありますか?」
「いえ、初めてです♡渋谷界隈はあまり来ないので…」
「そうなんですか!このお店、カジュアルだけど美味しくていい店なんですよ。いつもはどの辺りで飲んでいるんですか?」
「銀座か六本木、西麻布界隈とかかなぁ。渋谷は、道がよくわからなくて」
「再開発が進んで、難しいですよね(笑)。僕もたまに迷います」
雄大はとても優しい笑顔を私に向けてくれる。二度目のデートのはずなのに、なぜかすごくリラックスできた。
「渚さん、ワイン詳しいですか?何がお好きですか?」
「一応、ちょっと勉強していたこともあるから詳しいほうだと思います」
「すごい。じゃあ選んでもらってもいいですか?お任せします!」
「わかりました。あ…このワインはどうですか?もし高いようでしたら、私も払いますので」
「そんなそんな。今日はデートなので、僕に払わせてください。好きなものを飲みましょう」
気前のいい雄大は、笑顔で対応してくれた。こういう男性はかなりカッコいい。結局1本4万くらいのワインを2人で空けながら、いろんな話をした。

「じゃあ雄大さんは、帰国子女なんですね。だからか…」
「だから?」
「いや、独特の色気があるというか…」
私だけかもしれないけれど、外資系金融に勤める男性や帰国子女特有の雰囲気が好きだった。自信に満ち溢れていて、“オス感”があると思う。
「そんなこと、初めて言われました(笑)。嬉しいけど」
「そうですか?私だけなのかなぁ」
私たちは2人で肩を寄せ合って笑い合った。
― こういう人と結婚できたら、楽しいんだろうな。
稼いでいる額もたぶん私と同じくらいだし、ダブルインカムだったら都心でもいい暮らしができる。
それに自立している女性が好きだと言ってくれるのも、大切なポイントだ。
「渚さんは、何が好きですか?趣味は旅行っておっしゃってましたよね」
「そうです、旅行は好きですね。コロナが明けたらヨーロッパに行きたいなぁと思っていて…。泊まりたいホテルがあるんです」
インスタに、泊まりたいホテルを保存していたのでそれらを雄大に見せてみた。
「うわ、ここすごいな」
「海外のセレブたちも御用達みたいで。いつか行ってみたいんですよね」
「いいですね」
― いいですねって…。いつか2人で行けるってこと?
そんな話をしているうちにワインはどんどん進み、結局2本も空けてしまった。
「お会計、結構いっちゃったかな…。大丈夫ですか?申し訳ないので、私も少し払います」
「大丈夫ですよ〜。また飲みに行きましょう!」
こうして、楽しくデートは終わったはずだった。しかしこの後、雄大の態度が急変してしまった。
お会計のときにも「私も払う」と言ったし、彼の負担にならないように歩み寄った。そもそも、自立していることもアピールできている。
分別のあるイイ女を演じられたのに、どうして彼は変わってしまったのだろうか…。
▶前回:交際2年、彼とのスキンシップが減った。女が別れを回避するためにすべきことは…
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