インフルエンザが今季2回目の警報レベルに!2度もかかる“リピート感染”を防ぐには?【医師監修】
2026年に入って、インフルエンザがまたもや猛威をふるっています。2026年2月2日〜2月8日のインフルエンザ報告数は16万4744人(厚生労働省、2月16日発表)。前週から約1.4倍にも増えており、5週連続の増加となっています。
学校への影響も深刻で、休校や学年閉鎖・学級閉鎖となった小中高校は計1万310校。前週の約1.6倍、前々週の約3.7倍と、とんでもない急増です。
(監修:いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長)
◆統計開始以来初の異常事態!今季で2度目のインフル警報発令も
今シーズンのインフルエンザの流行は異例です。
昨年は、1月第1週以降、感染数が急速に減ってそのままおさまったのです。ところが2026年は、今また流行が再燃。警報基準の30人(1医療機関当たり報告数)を超えて全国平均43.34人にのぼり、33自治体で警報が出されています。
今季2回目の「インフルエンザ警報」を発令した自治体も複数あります。東京都や大阪府では、1シーズンで2回の警報発令は、1999年の統計開始以来初めてだそう。
なぜ今季は2回も流行しているのでしょうか。
大きな理由は、「インフルエンザA型」の流行が長かったうえ、今度は「インフルエンザB型」が襲来したこと。
昨年11月頃、例年より1ケ月も早くインフルエンザA型の流行が始まり、下火になったら「B型」が待ち構えていたかのように広がっているわけです。
いとう王子神谷内科外科クリニックの場合、「現在、来ている患者さんのおそらく9割はB型。昨年末に一度インフルエンザにかかり、年明けにもう一度かかってしまう“リピート感染”の患者さんも増えている」といいます。
◆2度もかかる「リピート感染」が増えている
インフルエンザに「リピート感染」する人は、「A型→A型の変異株」「A型→B型」など、いくつかのパターンがあるそうです。一度感染して抗体ができたとしても、ウイルスの型が違うと、また感染してしまうことがあるわけです。
ではA型とB型では、症状がどう違うのでしょうか? 以下はあくまで一般論ですが、
・A型……症状が急激に現れる「激症型」。1〜2日の間に、38度以上の高熱、悪寒、関節の痛み、強いノドの痛みなどが起きる。
・B型……症状がゆっくり表れる「ステルス型」。発熱などのほか、吐き気・下痢・食欲不振などの症状も出やすく、“胃腸にくるインフル”と言われている。
「風邪かな?」「胃腸炎かな?」と思ったらインフルエンザだった、ということも少なくないので、早めに医療機関で診察を受けましょう。
◆A型もB型も、防ぐための基本対策は同じ
では、インフルエンザ感染を防ぐためには何をしたらよいのでしょうか? A型・B型とも、基本的な対策は同じです。
●ワクチンを接種
いま使われているインフルエンザワクチンは、A型・B型ともに、発病や重症化を抑える効果があります。
●ウイルスを持ち込まない
マスクをつけて飛沫感染を防ぐ、手洗いや消毒、帰宅したらうがいをするなど。
●部屋を乾燥させない
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下して、ウイルスに感染しやすくなります。この冬は雨が少なく、太平洋側では「最低湿度10〜20%台」の場所もザラ。厚生労働省も、ウイルス対策として加湿器などで湿度50〜60%に保つことを推奨しています。
◆日頃から免疫バランスを整えておく
免疫とは、ウイルスなど異物が体内に入ってきたときに、それを“やっつける”仕組み。リピート感染してしまう人は、もしかすると免疫機能が落ちているのかもしれません。

