食材のストックや調味料など、ものが多くなりがちなキッチン。以前住んでいた家で、収納の少なさからキッチンが乱雑になることに悩んでいた日刊住まいライターは、家を建てる際、パントリーの設計にこだわることで、使いやすくおしゃれなキッチン回りを実現したそう。今回、使い勝手と見た目のよさをとことん追求した、ライター宅のパントリーのこだわりポイントを4つ紹介します。

家づくりでパントリーをつくりたかった理由

筆者は、夫と2歳の子どもの3人家族。1年前に地元の工務店で3LDKの注文住宅を建てました。

【間取り図】冷蔵庫横の1.5畳分をパントリーに

以前賃貸に住んでいたころは、キッチンの収納がとにかく少なく、開封前の調味料やストックしておきたい食材の置き場にいつも悩んでいました。キッチンカウンターなど目につく場所に出しておくのも気になってしまい、あちこちの棚に分散させて収納した結果、結局どこに収納したのかわからなくなってしまうことも…。

そんな経験があったからこそ、注文住宅を建てるときには、かならずパントリーを採用したいと強く感じていました。

しかし、1階に水回りと寝室とガレージ、2階にLDKと2つの子ども部屋を配置したわが家において、パントリーに割ける空間は冷蔵庫横の1.5畳分のみ。限られた空間ながらも使い勝手がいいパントリーをつくりたいと、さまざまな点にこだわりました。

1:稼働式の棚板でムダのない収納が可能に

パントリーを設計するにあたり、まずこだわったのが棚板の高さです。わが家のパントリーでは、2cmごとに高さを調整できる稼働式の棚を採用しました。

パントリーに収納したいものは、調味料のビンや缶づめ、お酒のビン、使用頻度の少ない調理家電、キッチン用のタオルなど高さがバラバラ。しかし、収納したいものに合わせて棚板の高さを自在に調整できるため、ムダなスペースをつくらずすっきりと収納できます。

収納するものの量や種類が変わっても、その都度棚の高さを変えられるため、長く快適に使える点も大きなメリットです。

2:収納アイテムに合わせた設計でとことん使いやすく

パントリーの棚の幅については、事前に使用する予定の市販のカラーボックスを決めた上で、それを並べたときの幅に合うように設計してもらいました。

幅をぴったり合わせると出し入れがしにくくなるため、あえて数cm程度ゆとりが残るように設計したのもポイントです。

この“少しのゆとり”が、実際に使う上でとても快適。カラーボックスをスムーズに引き出せるので、収納や取り出しのストレスがありません。

カラーボックスを使用することで、細かいストック品も分類して収納でき、見た目にも統一感が出ました。

3:「アーチ型の入り口」でデザインの満足度も追求

パントリーの入り口には、R垂れ壁を採用。四角い一般的な入り口にするのではなく、角を丸くすることで、空間にやわらかい印象をもたらしてくれて、とても気に入っています。垂れ壁のRの角度や壁の厚みなど、工務店と詳細に話し合いを重ね、理想の仕上がりに。

打ち合わせには少し時間がかかりましたが、こだわってよかったポイントのひとつです。

4:カーテンの仕きりで手軽に生活感をオフ

パントリーの入り口にはレースカーテンを採用。入口の内側にカーテンレールを設置し、パントリーの中が丸見えにならないよう工夫しました。

当初はロールカーテンの設置を検討していました。しかし、パントリーに出入りするたびにロールカーテンを上げ下ろしするのは面倒だと思い、ロールカーテンによる仕きりは断念。私自身がズボラな性格であることもふまえ、「きっとロールカーテンを上げたままにしてしまい、結局目隠しにならないだろう」という考えから、レースカーテンを採用することに。

この選択が大正解でした。ふんわりとやさしい印象のレースカーテンは、Rの垂れ壁とも相性がよく、生活感を隠しながら一気におしゃれな空間に仕上がりました。

 

以上、家づくりでやってよかったパントリーの4つのこだわりポイントを紹介しました。

収納力と使いやすさ、そして見た目のバランスにもこだわりがつまったわが家のパントリー。毎日の家事のしやすさが格段にアップし、キッチンも常にすっきりと保てるようになりました。

パントリーの設計で悩まれている方は、「なにを収納するか」を具体的にイメージし、棚板の仕様や仕きり方を検討してみてはいかがでしょうか。