横浜FMは8月4日のトレーニング前に、チーム全体で黙とうを行なった。(C)SOCCER DIGEST

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 2011年8月4日。

 横浜F・マリノスで16年間プレーし、日本代表としても活躍。ミスターマリノスとも呼ばれていた松田直樹さんは、当時JFLの松本山雅FCでの練習中に倒れ、34歳の若さでこの世を去った。

 それから14年。横浜FMはクラブのレジェンドの14回目の命日である2025年8月4日のトレーニング前に、チーム全体で黙とうを捧げた。

 トレーニング後、大島秀夫監督は「サッカーができる喜びやありがたみを、しっかり感じて取り組もうということを選手たちに伝えた」とコメント。

 また、松田さんとは前橋育英高の先輩と後輩で、現役時代に横浜FMで共にプレーした指揮官は、感慨深げに空を見上げながらこう続ける。

「高校の先輩で、一緒にプレーもしたし、ご飯も食べに行った。家に何回もお邪魔させてもらったので、色んな想いがあります。上から見て、今の選手とマリノスの頑張りについて色々と言っていると思いますけど、しっかりみんなでやっていきたい」
 
 主将の喜田拓也は、クラブや選手を支える周囲への感謝を口にする。

「日常を過ごしていると練習をできるのが当たり前とか、試合ができるのが当たり前とか。もっと言うと、このクラブのユニホームを着られるのが当たり前だと思ってしまうけど、そうじゃない。その普通がどれだけありがたくて、色んな人への感謝の気持ちを持たなければいけないかを、改めて教えてくれる機会になります」

 また、横浜FMアカデミー時代の松田さんとの思い出を明かしてくれた。

「当時はマリノスタウンでしたけど、一緒にボールを蹴ったりしました。すごく気に掛けてくれて、『一緒に蹴ろうぜ』って軽い感じで遊んでくれたことを覚えています。

 こういう人が一流たる所以なんだろうなって思いましたし、今プロとしてマリノスでやらせてもらっていて、どれだけ偉大だったかをすごく感じています。クラブを作ってくれた重要なひとりなので、また良い思いをしてもらえるようなクラブにしていきたい」

 現在2連勝中の横浜FMは、8月9日に東京ヴェルディと敵地で相まみえる。松田さんの命日から5日後のリーグ戦で、勝利を届けられるか。
 
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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