ニュージーランド代表オールブラックス【写真:荒川祐史】

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強豪アイルランドを前に特別ハカで気合、国歌斉唱前には台風被災者に黙祷

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は19日、準々決勝を迎え、東京スタジアムではB組1位ニュージーランドとA組2位アイルランドが対戦。3連覇を狙うニュージーランドはキックオフの前に、恒例のハカを披露。この日は2種類あるハカのうち「カパ・オ・パンゴ」を演じ、ド迫力で満員に埋め尽くしたスタジアムを揺るがした。

 最新の世界ランクで1位に輝くニュージーランドと、同4位のアイルランドという好カード。優勝候補に挙がる2チームの対戦だけに、この日ニュージーランドが選んだハカは、限られた試合でしか行わない特別仕様の「カパ・オ・パンゴ」だった。9月21日の南アフリカ戦以来、3試合ぶりとなる特別バージョンを、勇猛な雄叫びからスタートさせると、スタジアムのボルテージは一気に上昇。客席の半分以上を埋めるアイルランドファンも大きな歌声で、これに対抗した。リード役の掛け声をかき消すような音量で会場はざわつき、騒然とした状態になった。

 また、国歌斉唱の前には台風19号の被災者に向けて黙祷を捧げた。

 この試合に先駆けて行われた準々決勝ではイングランドがオーストラリアを下し、ベスト4入りを決めた。イングランドと戦う準決勝に駒を進めるのは、どちらのチームになるのだろうか。(THE ANSWER編集部)