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 国内唯一の米女子ゴルフツアーオフィシャルイベントで日本ツアーを兼ねるスポニチ主催TOTOジャパンクラシックは6日から4日間、滋賀・瀬田GC北Cで開催される。今季2勝の河本結(27=RICOH)は4日、イン9ホールを回って調整した。勝てば米ツアー出場権が付与される大会を前に、かつて米国で戦った実力者は「日本で一番になって行きたい」と年間女王戴冠を条件に再挑戦する意向を表明した。

 黄金世代の実力者・河本が日本ツアーの意地を見せる。練習ラウンドを終えると「山下美夢有ちゃん、岩井明愛ちゃんとかいい選手がいっぱい来ているので回りたい。どういうゴルフで世界で戦っているのかめっちゃ気になる」と米ツアー勢に対抗心をにじませた。

 この大会は5度目の出場。昨年は6位に入っており「アップダウンがあるのも球を曲げられるから苦手じゃないし、マネジメントで頭を使うから好き」と瀬田GCにもいいイメージを持っている。

 優勝すれば米ツアーの出場権が得られる特別な大会だからこそ余計に気合が入る。河本は日本ツアーで初優勝した翌年の20年から米ツアーに本格参戦したが環境になじめず21年途中に撤退。それ以来、日本を主戦場としてきた。ただ最高峰の舞台で戦いたい思いが消えたわけではない。

 「また行きたいなと思っているけど、日本で1番になってから行きたい。自分の目標をかなえてから行きたい」。年間女王のタイトルを獲得して再挑戦するというハードルを自らに課している。

 今季は既に2勝を挙げ、現在メルセデスランク3位。1位の佐久間とは約677ポイント差がついているが「残り4試合中3試合が(ポイントの大きな)4日間大会だし、メジャーもあるので、まだまだ分からない」と逆転での初戴冠に意欲満々だ。

 「ここで勝って年間女王になって来年から米ツアーに行く」。最高のシナリオを現実にするために勝負のティーオフを迎える。

 ≪出場選手華やかドレスアップ!!≫大会のレセプションが4日、滋賀県大津市のホテルで行われ、出場選手が華やかなドレスアップ姿で出席した。米ツアー組で優勝した3月のVポイント×SMBCレディース以来となる日本での試合出場となる吉田優利(25=エプソン)はグリーンの水玉ワンピースで登場。前週のメイバンク選手権直前に発熱があったというが「体調は大丈夫です」と笑顔を見せていた。