ルーヴル美術館公式Instagram(@museelouvre)より

写真拡大

 K-POPや韓国ドラマにとどまらず、2025年の韓国カルチャーはアート、ファッション、フード、ストリートまで多彩な分野を横断し、グローバルでの存在感をさらに強めている。この連載では音楽・ファッション・食が交差する“いま”の韓国を毎月スナップしていく。

(関連:【動画あり】J-HOPE、ルーブル美術館と異色のコラボ実現

 4月号では、BTS・J-HOPEとルーブル美術館による異色のコラボを皮切りに、日本人ダンサーも参戦するダンス番組『WORLD OF STREET WOMAN FIGHTER』(Mnet)のグローバル展開、Andersson Bell×ZARAによる感度高めなカプセルコレクション、BEAMSのソウル初ポップアップ、そして『Coachella Valley Music and Arts Festival 2025』に登場した“激辛ブルダック”まで。韓国カルチャーの最前線を駆け抜ける、注目のトピックを一挙に紹介する。

■J-HOPE、ルーブル美術館と異色のコラボ実現

 BTSのJ-HOPEが、フランス・ルーブル美術館との異例のコラボレーションを実現。3月21日にリリースされた新曲「MONA LISA」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画『モナ・リザ』にインスパイアされた一曲だ。

 BTS公式Instagramに投稿されたコンセプト写真に対し、ルーブル美術館の公式アカウントが「うちの『モナ・リザ』のことですか?」とコメントしたことも話題となっていた。思いがけない展開に、ファンのみならずアート界からも注目が集まった。ルーブル美術館の公式SNSアカウントではJ-HOPE本人が登場するプロモーション映像が公開され、「彼女(モナ・リザ)は僕のインスピレーションの源」と語りながら楽曲の一部を披露。映像はそのまま『モナ・リザ』の画面へとつながり、音楽と名画が共鳴するような印象的なシーンが完成した。

 昨年10月に兵役を終えたJ-HOPEは、その後精力的に活動中。LOUIS VUITTONのショーで初公開されたファレル・ウィリアムスとドン・トリヴァーとの「LV Bag」、ミゲルとの「Sweet Dreams」、そして本作「MONA LISA」まで、すべてが米Billboardチャート「Hot 100」にランクイン。ソロとしての存在感はますます際立っており、今後の展開にも注目が集まる。

■『STREET WOMAN FIGHTER』、グローバル対抗戦として再登場

 2021年と2023年に放送され、大きな反響を呼んだMnetの女性ダンスクルーサバイバル番組『STREET WOMAN FIGHTER』が、シーズン3としてカムバック。新シーズン『WORLD OF STREET WOMAN FIGHTER』では、韓国、日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国から6チームが集い、グローバルな国別対抗戦が繰り広げられる。

 3月25日には、YouTubeチャンネル『THE CHOOM』で「WORLD of K-POP」ミッション映像が公開され、早くも話題に。韓国チームは、シーズン1に登場した各チームのリーダーが集まったオールスター編成になっていた。日本からは、東京と大阪の2チームが出場。東京代表「RHTokyo」は、BTS、G-DRAGONTWICEなどの振付を手がけるコレオグラファーのRIEHATAと、シーズン2でも活躍したRENAが参加し注目を集めている。大阪代表「OSAKA Ojo Gang」は、ワッキングダンサーのIBUKIと、ヒップホップダンサーのKYOKAを中心に構成。さらに、TWICEのMOMOの実姉であるヒライハナも加わり、MOMOもファンコミュニケーションアプリ「bubble」で言及したことでも話題になっている。

 また、MCにはシーズン2の元Wanna One カン・ダニエルに続き、ダンサー出身のZEROBASEONE ソン・ハンビンが抜擢。世界中の実力派が集う『WORLD OF STREET WOMAN FIGHTER』、放送開始は5月27日だ。

ZARA × Andersson Bell、“Absolute Beginner” コレクション登場

 韓国のコンテンポラリーブランド・Andersson BellとZARAがコラボレーションし、“Absolute Beginner”コレクションをリリースした。2014年にソウルで誕生したAndersson Bellは、北欧ミニマリズムと韓国ストリートの感性を掛け合わせた独自の美学で、国内外のファッションシーンから注目を集めている。

 今回のコレクションでは、一部のTシャツなどに 「Absolute Beginner(絶対的な初心者)」 というフレーズがあしらわれており、自由で反骨的なパンクスピリットを実験的なデザインで表現。デニムの質感をプリントで再現したレザージャケット、解体と再構築を思わせるチェックシャツやニット、デヴィッド・ボウイの楽曲タイトルからインスピレーションを得たグラフィックTシャツなど、エッジの効いたアイテムが揃う。ギター型ミニバッグ、再構築デニムのトート、厚底のビブラムソールブーツなど、アクセサリー類にも遊び心と存在感が宿っている。

 本コレクションは3月21日よりZARA公式オンラインおよび世界各国の一部店舗で販売中。ソウル・聖水ではリリースを記念したポップアップストアも開催され話題に。日本国内ではZARA JAPANのオンラインストアおよび主要店舗にて展開されている。

■BEAMS、ソウルで初のポップアップ開催

 日本を代表するライフスタイルセレクトショップのBEAMSが、韓国・ソウルで初のポップアップストアをオープンした。1976年に原宿で創業し、現在は国内外に約170店舗を展開するBEAMS。これまで韓国には直営店がなく、日本旅行やオンライン購入に頼るファンも多かったというが、ついに韓国上陸を果たした。

 3月下旬、公式Instagramアカウントの開設とともに「BEAMS SEOUL」が予告され、韓国のファッションシーンでも話題に。4月4日から5月8日まで、蚕室ロッテワールドモールにて開催される本ポップアップでは、BEAMS、BEAMS BOY、Ray BEAMSといった主要ラインに加え、インテリア雑貨を扱うbPr BEAMSなどが一堂に登場。さらに、韓国限定の“BEAMS SEOUL EXCLUSIVE”もリリースされた。

 初日には、BEAMSとコラボしたアーティストHIMAAとNORAHIによるサイン会や、韓国の写真家ソン・シヨンとのコラボ展示も実施。販売にとどまらないカルチャー発信の場として、BEAMSらしい文脈が貫かれた空間に。オープン前から500人もの行列ができるなど注目度も高く、今後の常設店展開への期待も高まっている。

■ブルダック炒め麺、『コーチェラ』で辛口デビュー

 韓国発の激辛インスタント麺「ブルダック炒め麺」が、アメリカ・カリフォルニアで開催される世界最大級の音楽フェス『Coachella Valley Music and Arts Festival 2025』(以下、『コーチェラ』)と公式パートナーシップを締結。K-POPアーティストがステージを彩る中、観客の手に韓国のラーメンが握られる――そんな光景が、2025年の『コーチェラ』で現実になった。

 ブルダックは、2010年代中盤から“スパイシーチャレンジ”ブームを巻き起こした三養食品のグローバルヒット商品。YouTubeを中心に火が付き、日本でも人気を博し、今や世界中で“辛さのアイコン”となった。今回の『コーチェラ』では、4月14~16日、21~23日(現地時間)の開催期間中、会場のマーケットゾーンに「ブルダックブース」が出現。ラーメンやソースを使った限定フードの提供に加え、参加型イベントも予定されており、韓国の“辛カルチャー”がフェスの熱気をさらに煽る。

 なお、今年の『コーチェラ』には、BLACKPINKのLISAとJENNIE、ENHYPENなどのK-POPアーティストもラインナップ。音楽と食の両面から、Kカルチャーがフェスの現場を賑わせることになる。

(文=soulitude)