【不正再び】ダイハツがロッキー/ライズHV車のポール側面衝突試験での不正を公表

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ダイハツは2023年5月19日、ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズのハイブリッド車について、ポール側面衝突試験(UN-R135)に関する認証手続きに不正があることが判明したことを明らかにした。


●ライズ ハイブリッド

ポール側面衝突試験については左右の試験を実施する必要があり、その試験データの提出が必要となる。今回は助手席側(左)は立ち会いのもとで試験を実施したが、運転席側は右側の社内試験データを提出すべきところを、左側のデータを提出してしまっていたという。



ポール側面衝突試験とは、電柱などを模した直径254㎜のポールに対して車両が75度の角度になるように配置し、反対側から32㎞/hの速度で衝突させて乗員の保護性能を測る試験。運転席側を測る際には左側から衝突させ、助手席側を計測する際には右側から衝突させる。

ダイハツは2023年4月28日に海外向け車両の側面衝突試験(UN-R95)の認証申請について不正行為があったことを公表しているが、その後に社内の総点検を行うなかで5月18日に今回の事案が発覚し、5月19日に不正を確認、国土交通省に報告したという。

なぜ左側のデータを提出したのかなどの原因は調査中であり、今後の対応については現在確認中であるとしている。

当該車種については出荷・販売を停止。対象台数は2021年11月の販売開始以降、ダイハツ ロッキー ハイブリッドが2万2329台、トヨタ ライズ ハイブリッドが5万6111台。

近いうちに新型ムーヴが発表されるといわれているが、今回の不正公表を受けてさらに遅れるかもしれない。

〈文=ドライバーWeb編集部〉