【ヤクルト】嶋基宏が現役引退会見 恩師・ノムさんへの思い

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現役引退を表明した嶋基宏 (c)東京ヤクルトスワローズ

ヤクルトの嶋基宏選手兼コーチ補佐(37)が28日、神宮球場で今季限りでの現役引退を表明しました。

2013年楽天時代には球団初の日本一に貢献、ヤクルトに移籍した昨季も日本一を味わい、今季はコーチ兼任でリーグ連覇を経験しました。

今季の出場は7月、途中出場で出た1試合のみ。それでもコーチ兼任として正捕手中村悠平や20歳の内山壮真ら後輩の捕手陣をグラウンドで背中を押すようにサポートしてきました。

会見では「今年1年やったら、という覚悟はできていた。そういう思いで臨んだ1年だった。少しずつ夏が過ぎてから、今年のこのタイミングなのかなと強くなった。そういう思いを抱きながらプレーするのも失礼。引き際は大事だと考えていた」と、胸の内を明かしました。

師・野村克也監督への想い

プロのスタートは東北楽天イーグルス。当時監督だったのが恩師である野村克也さん。

「僕は元々キャッチャーをやったことがなくて、大学の2年生から始めました。まずそこで僕の人生の大きな分岐点。楽天に入団し、野村監督にキャッチャーのいろはを教えて頂いて、そこが僕の第2の野球人生の分岐点でした。この16年間を一言で振り返るっていうのは難しいけれど、素晴らしい人たちに巡り合えたことがここまでできた。僕も野村監督のように名将と呼ばれるような指導者になっていきたい」と恩師から紡ぐ、第2の野球人生への思いを話ました。

慕われるその人間性

楽天時代の2011年には東日本大震災が発生。被災地支援のために行われた慈善試合でのスピーチ、「見せましょう、野球の底力を」 この言葉は野球ファンだけでなく、日本中の人々に強く刻まれました。

会見の最後には川端慎吾、中村悠平、塩見泰隆、山崎晃大朗、宮本丈、内山壮真とポジション・年齢がまちまちの後輩たちが花束を渡し、一人一人と抱き合いながら笑顔を咲かせました。


(c)東京ヤクルトスワローズ

以下、楽天時代のチームメートがコメント

■銀次選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)コメント
とっさの判断力、決断力がすごくある人でした。

本当に野球が好きで好きでたまらない嶋さんが引退するのは本当に寂しいです。嶋さんがいたから自分もここまでやってくることができました。2013年に日本一になった時も、若い選手たちを支えてくれていました。

嶋さんから教わった野球をこれからも変わらずやっていきます。

■田中将大選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)コメント
嶋さんとの思い出は一言で言い表せないのですが、同期でイーグルスに入団してルーキーイヤーから二人でバッテリーを組んで、僕の今までのキャリアの中で一番数多くバッテリーを組ませていただいたキャッチャーです。

年下の僕ですけど、一緒になってバッテリーとして成長していけたと思います。日本一になれたことや連勝記録だったりも嶋さんと組んで成し遂げられたことですし、最優秀バッテリー賞を獲れたことも思い出です。16年間お疲れ様でした。

■岡島豪郎選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)コメント
ずっと背中を見て育ってきたし、野球だけではなくて、私生活、行動、姿勢を全て勉強させていただきました。

自分もそのような選手になりたくて今までやってきましたし、これからもやっていくつもりですし、一歩でも近づけるように頑張っていきたいと思います。嶋さんは、僕の中ではそういう存在の人でした。

優勝した時、「ビールかけって、こんなに楽しいものだとは思わなかったな」という話を二人でしたのを今でも覚えています。16年間お疲れさまでした。

■則本昂大選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)コメント
寂しい気持ちがあります。

今こうやって僕がやっているのも嶋さんと初めて開幕戦(2013年)で組んでから始まったプロ生活なので。

すごい思い入れのある、そういう人が引退されるということなので寂しいですけど、「お疲れ様でした」と言いたいです。

僕は、嶋さんの要求どおりに投げていただけなので、あと、打ち込まれた時、福岡の屋台で「お前のおかげで勝った試合はいっぱいあるから」と言われたのは、僕のプロ生活の中ではかなり重要な一場面だったと思います。