スマホがPCになるの? 話題のWindows Phoneで注目のContinuumができること

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最近、iPhoneとXperiaなどのAndroidスマホについで、話題になっているのがWindow
s Phoneだ。最新のWindows Phoneは、見た目や操作がWindows PCにそっくりなWindows 10 Mobileを搭載している。Windows 10 Mobileは、 パソコンと同じような操作で使えることから話題となっている。

しかし、それだけではない。さらに、Windows PhoneがPCのかわりに使えるという新機能「Continuum」が、大きな注目を集めているのだ。

ところで、この「Continuum」って、どんな機能なのか? 
すべてのWindows Phoneで使えるのか? などについて見てみよう。

●スマホとテレビが繋がる?
しばらく国内で発売がなかったWindows Phoneだが、昨年後半から発売が相次いでいる。「MADOSMA」(マウスコンピューター)に続き、2016年の今年は「KATANA02」(フリーテル)や「NuAns NEO」(トリニティ)に続き、「VAIO Phone Biz」(VAIO)まで発表された。

Windows 10 Mobileで多くのスマホユーザーが気にしているのが新機能「Continuum」だ。
Continuumは、Windows Phoneをテレビなどに接続して、パソコンのように使うことができる機能だ。

Continuumでは、これまでのスマホにあったテレビにスマホ画面を拡大して表示するわけではない。Continuumでは、まるでPCのようにデスクトップ画面が表示されるのだ。
画面の左下には、タイルメニューが表示され、アプリを選択したり、デスクトップ画面上で、ウィンドウを開いてPCと同じ操作や作業をしたりできる。

スマホの画面上をトラックパッドのように操作したり、外付けのキーボードやマウスを接続したりして利用することもできる。
Office文書の作成・編集のほか、プレゼンすることもスムーズに行える。
テレビ側では、スマホのデスクトップ画面上で作業し、スマホ側では、通話したり別のアプリで作業したりすることも可能だ。

●利用できるWindows Phoneはまだ一部
とても便利そうなContinuum機能だが。全てのWindows 10 Mobile製品で利用できるとは限らない。

実は、Continuum機能を使うためには、スマホのCPUが対応している必要がある。

エントリーモデルの「Snapdragon 210/410」はContinuumに非対応なのだ。
つまり、1〜2万円で購入できる低価格なWindows PhoneではContinuum機能は使えない。

すくなくともミドルレンジ以上のスマホに搭載されている「Snapdragon 617」以上のCPUが必要となる。
Snapdragon 617では、無線でテレビなどのディスプレイと接続できる。さらに高性能なCPU Snapdragon 810ならば、無線と有線の両方で接続が可能となる。

現在、国内で発売または発表されているWindows PhoneでContinuumを利用できるのは「NuAns NEO」(トリニティ)と「VAIO Phone Biz」(VAIO)となる。
いずれもCPUに「Snapdragon 617」を搭載している。

「NuAns NEO」と「VAIO Phone Biz」の、どちいらも、テレビなどに接続する際は、HDMIポートにワイヤレスアダプターを装着すればよい。
推奨アダプターは「ScreenBeam Mini2」(Actiontec Electronics)がある。
Continuum機能を利用したい人は、こちらもあわせて購入しておくことをお勧めする。

Continuum機能に対応したWindows Phoneがあれば、ノートPCを持ちださなくても、訪問先のディスプレイで、Office書類の編集やプレゼンテーションもスムーズに行えるというわけだ。

Windows PhoneのContinuum機能は、これまで以上に、ビジネスでのパソコンの資料やデータを手軽に活用できる。ビジネスパーソンとしては、Continuum機能は、ぜひとも利用したい機能だろう。