日々の食卓に登場するスープ。食の原点ともいうべきこのシンプルな料理を通して、現代人が忘れがちな、生きるために必要な原始的な感覚を見つめ直したのが本展だ。「衣類や住居が身体を外側から包むように、食は身体を内側から包むもの」と考えるのは展覧会ディレクターの遠山夏未。2003年に旅先で出合った一杯のスープをきっかけに、スープが心身を支える最小限の食であることを実感したという。「人は誕生前、胎内で羊水というお