――アレンジは割と植田さんの方で固めてから、アレンジャーさんに渡すような感じですか?

植田:『支配者』とか『泣いてない』はアルバム制作の流れの中でアレンジャーさんにお願いした曲なんですけど、デモの時点で大体のサイズとかコード感とかリフも流れは全部決めていて、そこにしっかり肉付けしてもらうようなイメージでお願いしましたね。『FRIDAY』とか『彼に守ってほしい10のこと』とか“いっせーのーせ”でアレンジしている曲は、スタジオに入って、その場でバンドメンバーと一緒に作っていっているので、アレンジャーさんの手は通してないんですよ。

――植田さんの曲は大サビまでメロディの良さを感じますが、細かいアレンジにもよくこだわるので、普通にシンプルな構成にしたがらないのかなと。

植田:いやいや、そんなことないですよ!『彼に守ってほしい10のこと』とか『FRIDAY』とか、今回はめちゃ気を付けたんですよ。

――単純に構成だけで言えばシンプルでも、転調したり、リピートされているようで微妙に変えてたりするじゃないですか。

植田:『a girl』とかね。なるべくシンプルにとは思っているんですが、あんまりなってなかったかも(笑)。でも、こだわっていると言われるのは大変嬉しいです。ありがとうございます。

――ライブでお客さんが盛り上がりやすいようアレンジされているように感じますね。

植田:最近は特に、ライブ感があるものをやりたいなと思っているので。弾いている姿がそのまま浮かぶような、みんなでワーッと演奏している所をそのまま録った、みたいな。ライブに近いものですね。



――アルバムを引っさげてのツアーも東京と名古屋を終えて、福岡と大阪公演が控えていますが、自分の中でライブはどんな存在ですか?

植田:最近は来てくださる方にパワーをもらってしまう気持ちになっちゃうので、なるべく私が皆さんにパワーを渡したいんですよ。実際に生でやって、超デカい音が鳴って、声が届かないような状況でも、しっかり歌えるものと思いながら作っていて。ちゃんとパワーが乗りやすい楽曲にしたいなと、ひたすら考えているんですけど。最近、ライブが終わった後「今日ちゃんと皆さんにパワー行ったかなぁ?」みたいなことをすごく思っていて。私は終わった後に、手紙とかを読むと、ひたすら嬉しい気持ちで、活力に繋がるので。皆さんの活力になるようなものにしたいなと思っていますね。

――いいライブだなと思うのはどんな時ですか?

植田:自分が意図せず、いい時間が流れる時というか。単純に一曲終わって、ひと呼吸置いてる間の、何もしていない時に、「あぁ、今すごく心地いいな」という瞬間は感じるんですよ。それは多分、お客さんも同じように感じていると思うので。何か言って感動するとか、不快になるとかとは別で、そこにあるものを一緒に共有している感覚になった時に、いいなって思います。

――次の作品に向けて、今から考えていることはありますか?

植田:私は今年、今後、死ぬまでに、骨、歌詞であり、メロディであり、ずっと歌い継がれていくような、時代を超えて残る、珠玉のめっちゃいいラヴソングを作りたいなぁと思っているんです。今は、それに尽きますね。なので、どんどん書いていきたいなと思っていますね。

――通過点に過ぎないかも知れませんが、具体的な目標はありますか?

植田:そもそも私がメジャーデビューしようと思ったきっかけが、小学校一年生ぐらいの時に、テレビの歌番組から流れてくる歌を聴いたり、それをみんなが知っている状態とか、そういうものにすごく夢をもらっていたので。そういうものを観て、歌手になりたいと思っていたことを、すごく想い出したので、そこにちゃんと到達したいなと。ただただ純粋にいい音楽をやることは大前提で、インディーズで出来ることで。それだけではなく、紅白歌合戦に出るとか、ミュージックステーションに出てタモリさんと喋るとか(笑)、今まで色んな人達がやってきたままの武道館で歌うとか、誰もが思い浮かべる、THE歌手の人に。挙げ出すと沢山あるんですけど、一つ一つがすごく大きな夢ですし、ずっと変わらずに熱量をもって歌い続けたいなと思っていますね。