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女性器の形状に出力される「3Dプリンタ用のデータ」を他人に送信したとして逮捕・勾留されていた女性漫画家「ろくでなし子」さんが7月18日、釈放されることが決まった。弁護団のひとりである山口貴士弁護士が「ろくでなし子さんの件、勾留に対する準抗告が通りました。釈放です!」と、ツイッターで明らかにした。

ろくでなし子さんは、「わいせつ電磁的記録頒布罪」の疑いで7月12日に逮捕され、7月15日に裁判官が勾留決定(被疑者の身柄を拘束するという決定)を出していた。弁護側はこれに対し、「準抗告」という不服申立手続きをとり、これが裁判所に認められたため、釈放されることになった。

●釈放を求め、2万人以上が「署名」

刑事事件の被疑者を勾留するためには、容疑に加えて、証拠隠滅や逃亡のおそれなどがなければならない。今回、勾留決定の取り消しが認められたということは、ろくでなし子さんが証拠を隠滅したり、逃亡したりするおそれなどがないと、裁判所が判断したことになる。

ろくでなし子さんの逮捕に対しては、ネット上の署名サイト「Change.org」で釈放を求める活動が行われており、2万人以上の賛同が集まっていた(18日15時時点)。

ただし、今回はあくまで「勾留決定が取り消されたため釈放された」という状況。今後、ろくでなし子さんに対する刑事処分がどうなるかについては、未知数な部分もある。

(7月18日18時25分追記)

18日夕方、ろくでなし子さんは釈放された。同夜に記者会見を予定している。(追記に伴い、記事タイトルを変更しました)。

(弁護士ドットコム トピックス)