佐野日大vs東海大甲府 本格派左腕・田嶋大樹(佐野日大)が11奪三振完投勝利!
田嶋大樹(佐野日大)
本格派左腕・田嶋大樹(佐野日大)が11奪三振完投勝利!
投手の球速、変化球のキレの良さ、守備力の高さ、打球の速さといい次元が違うチーム同士の対決であった。ひたちなか市民球場の第1試合は佐野日大(栃木1位)対東海大甲府(山梨2位)の対決。
佐野日大の注目は先発の田嶋 大樹(2年)。180センチ73キロと恵まれた体格。肩肘も柔らかい投手であり、股関節も柔軟で、投手として必要な素質が備わっている投手。速球のスピードは最速140キロに達するといわれている大型左腕だが、そのうわさにたがわない高等を見せる。まず1回裏、先頭打者を見逃し三振に奪う上々の立ち上がりで無失点を見せる。
田嶋は左スリークォーター気味からインステップ気味に踏み出す投球フォームから常時135キロ〜140キロを計時し、最速143キロを計測していたようだ。それぐらいの勢いはあるストレートであり、なんといっても内外への投げわけができている。インステップということもあってか、左打者の内角を得意にしているようであった。インステップ気味でも外への直球、スライダーの切れもよく、かなり筋のよい投手である。
田嶋を援護したい佐野日大は一死から6番田嶋の四球、7番佐川 昌(2年)の遊ゴロの間に二塁に進み、8番稲葉 恒成(2年)の四球で二死一、二塁。9番小泉 奎太(2年)は三ゴロ。一塁悪送球で二死満塁のチャンスを作ると、1番吉田 叡生(2年)が右中間を破る2点適時二塁打で2点を先制する。
一方で東海大甲府の先発・高橋 直也(2年)も好左腕。174センチ71キロと上背はないが、ダイナミックに振り下ろす投球フォーム。力強さとやわらかさがあり、フォームに躍動感があり、130キロ前後のストレートは球速表示以上にキレがあり、スライダー、カーブを投げ分けていく投球スタイルである。
5回裏、東海大甲府は先頭の6番山田 克志(2年)のレフト線安打、山田二盗を決め、さらに送球がセンターへ抜けて一気に三塁へ。7番石塚 連太朗(2年)のサード正面のゴロを三塁走者本塁突入。これをサードがエラーし1点を返す。
高橋直也(東海大甲府)
1点をとられたが、田嶋は終盤になってからしり上がりに調子を上げていき、勢いのあるストレートとスライダーを投げわけ、東海大甲府打線を抑え込み、1失点11奪三振完投勝利。打線も6回から登板し、好投を見せていた三橋 直人(2年)から8回表に柿澤 郁也(1年)の適時打が飛び出し、3対1で勝利した。
佐野日大は田嶋もよいのだが、能力的に高い選手が揃っている。先制打を放った吉田は172センチと上背はないが、パンチ力がある堅守の二塁手。フットワークが軽い守備を見せる遊撃手・竹村 律生(1年)と魅力的なチームであった。佐野日大はもともと実力あるチームであったが、このように力を急速的に付けてきたのは作新学院の存在だろう。2011年、2012年、2013年まで3年連続ベスト16入り以上をした作新学院は間違いなく他校の目標となり、ライバルの実力を引き上げ、結果的に佐野日大は三季連続関東大会出場を決めたのだ。
選抜まで1勝すれば、大きく前進するが、次の相手は横浜。今年の関東地区を代表する強豪相手にどんな戦いを見せるか楽しみだ。
(文=河嶋 宗一)
