クマ対応で警官の装備一新、首まで覆うヘルメットや小手配備「自らの身を守らなければ人命は守れない」
耐刃防護衣と合わせて着用、盾の併用も
岩手県警は、県内で相次ぐクマの出没に対応するため、警察官が装備する新たなヘルメットと小手を導入した。
3月から山間部を抱える県内各署や県警本部に順次配備され、クマに狙われやすい顔や首回り、手を守る役割を担う。
県警によると、ヘルメットは顔全体と首回りを覆う仕様で、重さは約1・5キロ。小手は肘まで保護する。
刃物などから身を守る既存の耐刃防護衣と合わせて着用し、状況に応じて盾も併用する。クマ出没時の現場での警戒に加え、山中での行方不明者の捜索にも活用するという。
4月には、紫波町山屋の山林で行方不明者を捜索していた男性警察官がクマに顔や太ももなどをかまれ、重傷を負った。県警地域課によると、警察官は新たな装備を着用していなかったという。現場から数十メートル離れた場所では女性の遺体も見つかっており、今年のクマ襲撃による死者は過去最多だった前年(5人)に迫る2人となっている。
同課の木村敏也次長は「警察官が自らの身を守らなければ、人命を守ることはできない。致命傷を防ぐ装備を有効に使い、県民の期待に応えたい」と話した。
