4月から私立高校の教員になる娘。月給「28万円」だそうですが、平均はどのくらいなのでしょうか?

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私立高校の教員として働き始める際、給与がどの程度の水準なのか気になる人もいるでしょう。正規採用として勤務する場合、安定した収入が得られると考えている人もいるかもしれません。 教員の給与体系は一律ではなく、勤務先や年齢によって実態は異なるようです。周囲の平均と比べて、自分の給与が適正なのか不安を感じる場面もあるかもしれません。 今回は、私立高校教諭の平均月給について解説します。

私立高校の教員の平均月給

文部科学省の「令和4年度学校教員統計調査」によると、全国の私立高校に勤務する教員の平均給与月額は35万5300円です。性別で見ると男性は36万7100円、女性は32万7600円となっており、この金額には基本給のほか、職務手当や地域手当などが含まれています。
表1

区分 平均給与月額 合計(男女計) 35万5300円 男性 36万7100円 女性 32万7600円

出典:文部科学省「学校教員統計調査/令和4年度」を基に筆者作成
月給28万円は全国平均の35万5300円を下回ります。ただし、この金額は勤続年数や役職がさまざまな教員を含めた全体の平均であり、平均勤務年数も15.4年となっているため、4月から勤務を開始する場合の給与と単純に比較するのは適切ではありません。
なお、公立高校の平均月給は35万3200円です。私立高校の平均月給との差は2100円で、大きな差がないことが分かります。
 

給料を上げるためには

私立高校教員の給与は、年齢を重ねるにつれて上昇する傾向にあります。そのため、経験を重ねながら着実に給与が上がっていく仕組みになっている場合が多いと考えられます。
収入を増やす手段としては役職への就任が挙げられ、早めに昇進を目指すことがひとつの方法です。
昇進の判断材料には、日々の業務への取り組み方が影響する可能性があります。担当クラスの運営や生活指導で手腕を発揮するほか、周囲と協力して組織的に動く姿勢、困難な業務への積極性などが評価に影響を及ぼす場合があります。

私立高校の教員は学校ごとに給与水準や待遇が異なる? 採用の仕組みは?

私立高校の教員採用は、各校が独自に進める仕組みが一般的です。このため、給与水準や待遇も学校ごとの裁量により差が生じる傾向があります。
選考の基準や時期は学校ごとに異なり、募集も欠員状況などに応じて行われるとされています。正規雇用にあたる専任教諭の募集は、例年5月から7月ごろに活発になる傾向が見られますが、募集の有無は年度によって変わるようです。
私立学校での勤務を希望する際は、各校のホームページなどで発信される採用情報をこまめに確認しておくことが有効でしょう。

私立高校教員の全国平均給与は35万5300円

令和4年度の調査によると、私立高校教員の全国平均月給は35万5300円です。ただし、この全国平均は勤続年数の異なる教員全体の平均給与であり、平均勤務年数は15.4年であるため、4月から勤務を開始する場合の月給28万円と単純に比較するのは適切ではありません。
私立高校教員の給与は、勤務先や勤続年数、役職などによって異なるため、月給28万円が高いか低いかは一概にはいえません。賞与や各種手当、今後の昇給の見込みも含めて見ていくことが大切です。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 文部科学省 学校教員統計調査/令和4年度 第1部 高等学校以下の学校及び専修学校,各種学校の部 教員個人調査 高等学校 表番号58 都道府県別 本務教員の平均勤務年数 平均週教科等担任授業時数 平均給料月額
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー