党首討論が予定されていた『日曜討論』(フジテレビ系)を、当日に“ドタキャン”したのち、当日の午後に応援演説のため岐阜県に訪れた高市早苗首相(写真・ともゆき)

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 高市早苗首相が巨大化し、ウルトラマンと戦うーー。いまSNSで投稿されている悪ノリ動画に、ベテランウルトラマン俳優が怒りの声をあげた。

「森次晃嗣(もりつぐ こうじ)さんです。1967年、『ウルトラセブン』で、セブンに変身する主人公“モロボシ・ダン”を演じて人気を獲得。メガネ型の変身道具『ウルトラアイ』をかけるシーンはあまりにも有名です」(芸能記者)

 森次は2月12日、高須クリニック院長・高須克弥氏による《訴えなさいよ。円谷プロ》という投稿を引用し、《ホントそう思います。円谷さん、訴えた方が良い》と、ウルトラシリーズを製作する円谷プロダクションに対し、この動画について権利侵害で訴えるべきだと求めた。

 ネット上で広まっているという動画は、一体どういうものなのか。

「青いジャケットに黒のスカート、黒のパンプス姿の高市首相が、ビルに囲まれた街なかに登場。そこにウルトラマンが現れます。首相は勇ましく立ち向かうも、腹を蹴られ、無残にも持ち上げられて振り回された挙句、空高く放り投げられる。そして最後はスペシウム光線で空中で木っ端みじんになるという、衝撃的な内容です」(同前)

 Xでは

《人の心無さすぎる。 政府批判はあって然るべきだけど、「表現の自由」という範疇を越している》

《ウルトラマンファンとしても許せない》

 など怒りの声も相次いでいる。放送作家は語る。

「これらはもちろん生成AIで作られたものだと思われますが、誰がどういう意図で作ったのかは不明です。政治批判をするならともかくとして、この動画はパロディの域を超え、一国の首相を過度におとしめている。長年ヒーローを演じてきた森次さんの怒りも当然でしょう」

 円谷側から権利申し立てがあったのかどうかは不明だが、動画の多くは削除されたと見られる。それでも一部は残っているようだ。

「ウルトラシリーズは誕生以来、子どもから大人まで多くのファンに愛されてきました。その作品をやすやすと踏みにじるどころか、一国の首相を嘲笑する目的で生成AIを使うのは、表現の自由とは決していえないでしょう。

 今後もこうした悪意ある政治動画が作られる可能性はあります。今後は生成AIに特化した法整備が必要かもしれませんね」(前出・放送作家)

 地球の侵略を目論む怪獣を倒す正義のヒーロー・ウルトラマンも、大変な敵と向き合わなければならない時代になった。