Netflix「ラヴ上等」が大ヒット ネット上で「ヤクザテラスハウス」との投稿が相次いでいるワケ
元不良の男女11人
Netflixで配信されている日本の恋愛リアリティーショー「ラヴ上等」が、昨年12月9日から配信され国内1位を独走している。グローバル週間TOP10(非英語部門)でも初登場8位を記録した。主役はなんと“ヤンキー”だという。いったいどんな番組なのか。(※以下、ネタバレを含みます)
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「日本社会のはみ出し者として生きてきた元不良の男女11人が、山奥にある“羅武上等学園”で共同生活をしながら、喧嘩も恋も本気でぶつかり合う姿を描いた異色のバラエティーです。第1話では元暴走族総長が別の参加者といきなり乱闘になりかけて、セキュリティに止められるという衝撃的な展開でした。

他にも、元クラブセキュリティー、少年院出身などの過去を持ち、全身タトゥー姿の男性も。ただ、実は奥手で恋愛下手、子どもには優しい、見た目と違い純粋、本当はいいやつなど、そのギャップに魅力を感じてしまう視聴者が続出しているのです」(テレビ誌ライター)
国内だけではなく、韓国でも「不良恋愛」のタイトルで初登場週間4位にランクイン。香港、台湾、シンガポールでもTOP10入りを果たすなど、日本のバラエティーとしては異例の好成績となっている。この勢いに乗って「シーズン2」の制作も発表された。次回の舞台は静かな海辺だ。
シリーズのプロデュースを担当した自称元ヤンのタレント・MEGUMI(44)は「私たちが届けたかった“超JAPAN”とも言えるヤンキー文化を、日本のみならずさまざまな国の皆さまにご覧いただけたことに、チーム一同、深い喜びを感じています。今を全力で生きるヤンキーたちの魅力を、さらに感じていただけるよう、シーズン2も気合いを入れて制作してまいります」とNetflixのホームページでコメント。キャッチコピーは「シーズン2強行制作 夜露死苦」となっている。
確かにこれまでの恋愛リアリティーショーは、美男美女が集まり贅沢な時間を海辺で過ごすなどルッキズム丸出しの演出が多く、少々食傷気味な面は否めなかった。そんな中にぶちこまれたヤンキー色マックスの恋愛リアリティーショー。たばこの煙が充満する息苦しさも含めて、NHKや民放などのテレビでは決して放送できない強烈な作品だ。それだけに映像業界に衝撃を与えたのは間違いない。
男性ヤンキー陣がドン引き
「エピソード4では、女性参加者同士が水をかけ合い喧嘩寸前という危機的状況になります。これが強烈な印象を残し、男性ヤンキー陣が思わずドン引きする場面も。さらには、女性が発した『水はヤベェだろ』というフレーズが、SNSでバズる現象まで起きています。このようなメンツをかけた喧嘩に加え、学ラン、シャコタン、暴走族などの“ヤンキー文化”は日本で定着しています。また、『湘南純愛組!』『ビー・バップ・ハイスクール』『ドロップ』など、不良ヤンキー漫画の歴史を持つ日本ならではの作品として、『ラヴ上等』を位置づける見方もありますね』(前出のテレビ誌ライター)
主題歌として使用されているglobeの12thシングル「Love again」が、ヤンキーの恋模様を想像以上に盛り上げているのも見どころ。そのような“異色”の恋愛リアルショーではあるのだが、どこか既視感を覚えてしまうのはなぜなのか。
まず、2009年から放送されたアメリカの「ジャージー・ショア 〜マカロニ野郎のニュージャージー・ライフ」に発想が類似しているとの指摘がある。夏のニュージャージーを舞台にイタリア系アメリカ人の男女8人が、共同生活を送るなかで起きる喧嘩、友情、恋愛模様を描いた全米視聴率No.1のリアリティーショー。ぶっ飛んだキャラクターは米国版ヤンキーそのものだった。さらには、こんな指摘も。
「表向きMEGUMIがプロデューサーということですが、実際にはNetflixのプロデュースチームが大きく関与しています。このチームのトップはフジテレビで放送されていた『テラスハウス』シリーズを手掛けた人物。Netflixでも『ラヴ上等』のほか、姉妹番組とも呼べる恋愛リアリティシリーズ『ボーイフレンド』シーズン2が、 1月13日から全15話4週連続で配信されます。エグゼクティブプロデューサーは同一人物で、スタジオ出演者としてMEGUMIもキャスティングされています」(フジテレビ関係者)
どおりでネットでは「ラヴ上等」のことを「ヤクザテラスハウス」と呼ぶ投稿が相次いでいるわけだ。フジで放送されていた「テラスハウス」をはるかに上回る予算を投入しているとみられる「ラヴ上等」。音響、映像、編集も昔の「テラスハウス」を凌駕するクオリティーであるのも納得だ。ただ、こうしたヤンキー路線が定着するかは不透明だ。
「アジアの各地域で支持されているといっても、これが全世界規模に広がるかどうかはわかりません。ネットの反響を見ると『ヤンキーは迷惑な行為をしてきた』『参加者の経歴が悪すぎる』『ヤンキーは恐怖そのもの』などのコメントもあります。“ヤンキー肯定論”に傾きがちな『ラヴ上等』の内容に、疑問を投げかける声が出ているのも事実です」(前出のフジテレビ関係者)
果たしてヤンキー文化は世界を席巻するのだろうか。
デイリー新潮編集部
