Google幹部、Pixel 4シリーズの5G非対応を「時期が来てないから」と説明
先日のMade by Google '19イベントにてGoogleが発表した、自社ブランドのスマートフォンpixel 4シリーズ。その5G対応版が開発されていると噂されていたものの、姿を現すことはありませんでした。

この件につきGoogle幹部がコメントし、5G技術が「まだ時期が来ていない」との趣旨を発言したことが報じられています。同社の製品管理担当副社長であるBrian Rakowski氏は、老舗PC情報サイトPCMagのインタビューにて、Pixel 4シリーズに5G対応モデルがない理由を説明しています。Rakowski氏いわく「消費者にとって十分な環境が整備されていない」とのこと。十分なユーザー層がそれを活用できるほど5G施設のカバー範囲が広がっていないことを指摘しています。

そうした5G環境整備の現状を、PCMagは詳細に説明を加えています。すなわち米国ではミリ波(mmWave)や低帯域FDDおよび中帯域TDDと3つの異なる方式が混在し、現状では単一のデバイスではその全てをサポートできないこと。そしてVerizonとAT&Tではミリ波のために膨大な数のスモールセル(小型の基地局)が必要なため整備が遅れ、T-MobileとSprintは合併をめぐる諸事情が妨げになっていることなど。

さらにハードウェアの問題もあり。Rakowski氏は、5Gに必要なコンポーネントは依然として「電力効率が悪く、未熟である」と説明。実際、ほとんどの5G対応スマートフォンはかなり容量が多めなバッテリーを搭載し、サイズも大きめになっています(たとえばGalaxy S10 5GはS10+のバッテリー容量4100mAhに対して4500mAh)。

こうしたすぐには解決できない事情から、少なくともPixel 4シリーズ世代では5G対応モデルが出ることはなさそうです。

とはいえ、Googleは5G技術を「綿密に追跡」しているとのこと。Rakowski氏は「ユーザーにとって良い時期だと判断したときにスマートフォンに投入しますが、今はそうではありません」と述べています。

アップルのiPhone 11シリーズも5G非対応となっていますが、現状では5Gをめぐる環境が混乱していることから「見送って正解」との声もありました。5Gスマートフォン競争の本当の幕開けは、通信インフラも5Gモデムチップも成熟した数年後となるのかもしれません。