神戸市立東須磨小の教諭4人が男性教諭にいじめを繰り返していた問題で、いじめを黙認していたと男性が訴えている前校長が15日、読売新聞の取材に応じ、「いじめには気付かなかった」と釈明した。

 市教育委員会によると、前校長は2016年4月から同小の教頭を務め、18年4月に校長に昇任した。男性は、前校長が教頭だった17年4月以降にいじめが始まり、激辛カレーを食べさせられるなどしたと説明。今年2月、前校長と面談した際に「お前が嫌がらせをされていると聞いた。いじめじゃないよな」と威圧的な態度をとられ、相談できなかったと訴えている。飲み会への参加を強要するパワハラも受けたとしている。

 前校長は取材に対し、「校長室にいることが多く、いじめを直接見たことはない」と説明。「教諭同士でカレーを食べていると聞いていたが、激辛とは知らず、男性と加害教諭は仲が良いと感じていた」と述べた。

 威圧的態度については、「威圧するつもりはなかったが、打ち明けにくいと感じさせてしまったことは申し訳ない」とし、飲み会の参加強要は「今考えると、パワハラだと言われても仕方がない」と認めた。

 前校長は「いじめを防げず、申し訳ない。管理職として大きな責任を感じている」と謝罪した。

 前校長は4月から別の小学校で校長を務めている。市教委は前校長の対応についても調べている。

 一方、市教委は15日、市内で開いた市立学校長らへの説明会で、全教職員を対象にハラスメント行為を調査する方針を示した。