YouTube動画「さすがに暴露します。知られざるデータセンターの実態とは」で、実業家のマイキー佐野氏が、AIブームで急拡大を続けるデータセンター領域について、実情の“裏側”と隠されたデータを徹底解説した。

佐野氏は冒頭、「データセンターはサーバーをつなぎ合わせるだけだと見なされがちだが、実はもっと複雑で知られていない裏事情が多い」と切り出し、「データセンターは膨大な資源を使っている。これを全面的に公開すれば反発が増える。だから隠したがる」と断言する。

米国では建設許可ベースのデータセンターが2010年の300から2024年に1,200へと4倍に拡大。最大級の施設は「1日で都市1つ分の電力と数百億ガロンの水を消費する」という。世界的にも7割超が水不足地域に立地し、アリゾナやバージニアも例外ではない。バージニアのアッシュバーンは世界のインターネットトラフィックの要衝で、州全体の電力消費の1/4をデータセンターが占めるという構図が語られた。

焦点は「非公開化されたデータ」である。水使用量は施設単位の開示が拒まれるケースが多く、自治体側も集計のみの公表にとどまる。訴訟に発展した事例もあり、プライバシー法や匿名化が“隠すための仕組み”として機能していると指摘する。水冷・空冷の選択は立地条件で分かれ、水不足地帯では空冷が主流になるが、いずれにせよ負荷は地域社会に跳ね返る。

なぜメディアは「フーバーダム○○倍」と比較するのか。佐野氏は、1922年のコロラド川流域協定や1928年のボルダーキャニオンプロジェクト法に由来する「配分ルール」を背景に説明する。法的に分け合う水量が固定されやすい地域では、追加の需要が紛争を招く。だからこそ一般に伝わる比喩としてダム換算が多用されるというわけだ。

電力の情報公開も同様である。企業は実使用の開示を嫌い、大気汚染許可データなどから“逆算”される。業界の稼働実態は最大電力の50~80%程度にとどまり、連邦政府の推定でも約50%運転が示唆される。現状のままでは2026年に上限に達する可能性があり、発電・送電への投資拡大は避けられない。

運用面の外部への影響も無視できない。バックアップ発電機は大気汚染物質を排出し、近隣の呼吸器症状が1.5倍に増えるという健康被害の報告にも触れた。発電所を近接させれば局所負荷が上がり、遠隔にすれば送電ロスと復旧コストが増大する。いずれの選択でも負担は免れない。

ここで取り上げた論点は、データセンターという“見えないインフラ”が抱える現実をコンパクトに射抜いている。さらに詳しい事例や推定方法の組み立ては動画内で語られているため、全体像をつかむには視聴が有効だ。今回の動画は、AI時代のインフラの持続可能性や立地の是非を考えたい人にとっても非常に参考になる内容である。

チャンネル情報

マイキー佐野です経済・金融・投資・経営・最新の研究やニュースなど様々なテーマについて、ズバズバ切り込んで話していきます〜2021年より最新の学術理論、経営学、経済学、社会学を紹介するYouTube「マイキーの非道徳な社会学」を開始現在はアカデミズム関係者・経営者・投資家・学生が参加するビジネススクールも運営