接触性皮膚炎におすすめの市販薬12選【皮膚科医選定】
接触性皮膚炎とは
接触性皮膚炎とは、外来性の刺激物質や抗原が皮膚に接触することによって発症する湿疹性の炎症反応を指します。
「接触皮膚炎」や「かぶれ」と呼ばれることもあります。シャンプーや染毛剤、ジェルネイル、日焼け止めといった日用品・化粧品でのかぶれ、植物や金属、塗り薬・目薬でのかぶれ、美容師や機械工の方の職業性のかぶれなど、様々な原因で発症してしまいます。 症状としては、刺激を受けた皮膚が赤くなったり、水っぽい点々とした赤みが出てきたり、痒みや痛みがあったりします。ひっかくとジュクジュクして場合によっては二次的に細菌感染を合併することもあります。 日本皮膚科学会のガイドラインで推奨されている治療法は、ステロイドという抗炎症成分の内服・外用、かゆみの1つの原因であるヒスタミンをブロックする抗ヒスタミン薬の内服です。適切に治療を行うと2週間以内に軽快することが多いとされています。
接触性皮膚炎におすすめの市販薬の選び方
早速、接触性皮膚炎に対応できる市販薬についてお話しします。今回は特に、一般の方が使いやすい塗り薬タイプから、おすすめのものをご紹介します。
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ステロイドを含む塗り薬から選ぶ
医療機関と同じような治療をしたいという方におすすめなのが、ステロイドという抗炎症成分を含む塗り薬です。 ステロイドというのは効果の強さによって5つに分類されており、市販されているのは、弱い方から1番目(weak)と2番目(medium)と3番目(strong)です。一般的の方が自己判断で使用する目安としては、顔や陰部はweakかmediumを、その他の体や腕・足にはstrongを使ってみると良いでしょう。
ステロイドを含まない塗り薬から選ぶ
自己判断でステロイドを使うのに不安がある方におすすめなのが、ステロイドを含まない塗り薬です。
クロタミトン、ジフェンヒドラミン塩酸塩といった、痒みを抑える成分が配合されており、市販薬の種類も豊富にあります。ステロイドを含むものと比べて効果はマイルドですが、狭い範囲の軽度のかぶれで、かゆみがメインであれば対応できるでしょう。例えば、子どものかぶれに対して、試して塗ってみるには適しています。 また、かぶれを起こしやすい方の予防目的で保湿剤を使うことは、日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されています。ただし、保湿剤単体では急性期の接触性皮膚炎への効果は残念ながら芳しくないのでご注意ください。
抗生物質を含む塗り薬から選ぶ
強いかぶれ症状でジュクジュクしている場合や、もともと軽いかぶれでもかき破ってジュクジュクしてしまった場合におすすめなのが、抗生物質(化膿止め)を含む塗り薬です。具体的には、ステロイドを含む塗り薬にフラジオマイシンなどの抗生物質が配合されていることが多いです。ジュクジュクして汁が出ているような部位には、すでに二次的に細菌感染を起こしていることもありますし、今後起こすリスクもありますので、ぜひこの種類から選んでみてください。 ただし、接触性皮膚炎に対して抗生物質の塗り薬単体では、抗炎症や痒みに対する効果が不十分なのでご注意ください。
使用感から選ぶ
接触性皮膚炎に対しては基本的に、ベタベタした使用感の軟膏タイプを使うことが多いです。その理由は、軟膏タイプは塗り薬の中でも最も肌への刺激感が弱いとされているためです。ただし、べたつきが気になって軟膏タイプを使いづらい方は、さらっとした使用感で伸びの良いクリームタイプを選ぶこともあります。頭皮などの有毛部でクリームでも塗りにくい場所は、ローションタイプがおすすめです。 痒みに対してスーッとするような清涼感を望む場合は、l-メントールという成分を含むものを選んでみましょう。l-メントールを含む市販薬は比較的多くありますのでぜひ確認してみてください。
今回は、接触性皮膚炎に使える市販薬の塗り薬についてご紹介しました。 商品によってステロイドの強さや、かゆみ止めの成分などの違いをご理解いただけましたでしょうか? どの商品を選べばよいのかお困りの方の参考になれば幸いです。 早期に塗り薬で対応して、かゆみを長引かせないようにしていきましょう。
