病院に運ばれる少女(画像は『Indy100 2023年3月7日付「News Ouija Board Twenty eight girls hospitalised after using Ouija board at school」(Jam Press)』のスクリーンショット)

写真拡大

このほどコロンビアで、西洋版コックリさんとも言われる「ウィジャ招霊術」で遊んでいた少女28人が、相次いで失神し、病院に運ばれる騒ぎが起きた。騒ぎのあった学校の代表は、「不安が原因で失神した可能性がある」と述べている。英ネットメディア『Indy100』などが伝えている。

【この記事の他の写真を見る】

【この記事の動画を見る】

コロンビア・スクレ県ガラレスで、先月末頃にウィジャボードを使って招霊術をしていた少女28人が失神して病院へと運ばれる、奇妙な事件が起きた。

ウィジャボードとは、死者と交信を行うために用いる文字盤のことだが、少女らは学校の教室に集まってウィジャボードで遊んでいたようだ。ところがその最中に少女たちが次々と失神し、学校の緊急警報ベルが鳴らされることとなった。少女たちはすぐに駆けつけた学校の職員や両親に付き添われて、市内の病院に搬送され、入院することになった。ちなみに今月10日の時点では彼女たちの症状について詳しい情報はまだ公開されていない。

今回の騒ぎを受けて、少女たちが搬送された病院の売店で働いているという母親は、このように語っている。

「私は病院の売店で働いているのですが、毎日のように子供が気を失って病院に運ばれるのを目にします。保護者の皆さん、学校で何が起きているのかちゃんと調べてください。子供たちに起こっているこんな状況は止めなければなりません。私たちの子供たちはいつもおいしい朝食を食べています。これは栄養不足のせいだとは思えません。」

この母親の、学校側に責任を問うような発言に対して、学校の代表であるヒューゴ・トーレス氏(Hugo Torres)は懸念を示した。同氏は「人々が根拠のない噂を流して不安を煽り、混乱を招いている」とし、「28人の生徒は不安から失神した可能性がある」と述べている。

また、同氏は最初に病院に搬送された2人について基礎疾患があると明かし、非科学的な理由での失神を否定している。現在、学校側では信頼できる医学的な診断結果を待っており、保護者に対して根拠のない噂によって原因を特定することのないよう求めているが、多くの保護者からは学校内でウィジャボードを使用させないようにとの声があがっているという。

ちなみに先月15日に、コロンビアからほど近い北米と南米の間に広がるカリブ海に浮かぶ島に位置するドミニカ共和国バニの学校でも、生徒たちが集団で失神する事件があった。病院に搬送された5、6人ほどの小学生がパニック発作を起こしている混沌とした様子を撮影した動画がSNSで拡散され、多くの人を動揺させた。

子供たちの中には「金髪の悪魔を見た」や「魔女に触られた」と主張して多くの生徒たちを動揺させたようだ。当時、調査に関わった医療関係者と心理学者は集団内の1人の行動や発言が発端となり、失神や過呼吸などが連鎖して発生する「集団ヒステリーが原因」と結論付けていた。

画像は『Indy100 2023年3月7日付「News Ouija Board Twenty eight girls hospitalised after using Ouija board at school」(Jam Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)