中国のポータルサイトに「同じ日本の卓球の天才なのに、どうして福原愛は中国から愛され、伊藤美誠は嫌われるのか」とする記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のポータルサイト・百度に9日、「同じ日本の卓球の天才なのに、どうして福原愛中国から愛され、伊藤美誠は嫌われるのか」とする記事が掲載された。

 記事は、中国メディアがこのほど福原愛さんのインタビュー動画を配信し、福原さんがネイティブ顔負けの流暢な東北訛りの中国語で記者の質問に回答する様子に、中国人は親近感を覚えたと紹介。また、インタビューの中では福原さんと中国の卓球選手たちとの深い友情についても語られたほか、「中国の選手やファンに愛されている理由」を聞かれた福原さんが「多分、東北訛りの中国語を話すこと、選手やファンを自分の友だちのように思っているからだろう」と回答したと伝えた。
 
 その上で、福原さんが幼い頃から中国にやってきてトレーニングを行い、中国国内リーグに参加して中国のトップ選手とも一緒に戦った経験を持つと説明。人気のみならず実力も日本のトップにあったものの、全盛期には中国卓球界が黄金時代を迎えていたため、中国の選手には歯が立たなかったと紹介している。
 
 かたや、伊藤選手については「中国との試合の前に大言壮語を頻発してきたことで、高慢で身の程知らずな印象を与える」と評価。特に2018年のハルムスタッド世界卓球で中国の劉詩ブン選手に勝利して以降は「中国選手を破って金メダルを取る」という発言が増えたとし、中国の卓球ファンが「謙虚さが足りない」と反感を抱く要因になっていると伝えた。
 
 記事は一方で、伊藤選手も中国選手に取っては「真剣に取り組まなければならないライバル」であることには間違いなく、中国選手を食う実力を十分に持っていると指摘。また、殺気に満ちた様子や勝利後の態度などから中国国内でしばしば批判を受けるものの、伊藤選手本人は気にかけておらず、むしろ自分の試合に多くの人が注目していることが嬉しいと考えているのだと紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)