<ギルド氏が頼んだ牛タン弁当。メニューと比べて遜色ないクオリティ>

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◆「写真と違う」残念ウーバー飯が炎上。ベテラン配達員からは疑問の指摘も

 新型コロナが猛威をふるった今年、ステイホームで重宝したのがウーバーイーツをはじめとする各社のフードデリバリーだ。もはや生活インフラと言っても差し障りないほど身近な存在となった宅食サービスだが、あるツイッター投稿が物議を醸している。

 その投稿はウーバーイーツで居酒屋「千年の宴」の牛タン弁当を注文したところ、あまりにメニュー写真と違いすぎる品が届いたという内容。メニュー写真では贅沢に一枚タンを使用しているが、投稿者に届いた弁当は、小さな肉片6枚が申し訳程度に白飯に乗せてある貧相なものだったとしている。

 そして、実際のメニュー写真は以下だ。

 この投稿には「写真詐欺すぎる」などのコメントがつき、これまでに1万件以上リツイートされている。

◆キャリア4年の古参ウーバー配達員の見解

 この事態に疑問を呈するのがキャリア4年の古参Uber配達員で、配達員コミュニティを運営するUberGuild☆TOKYO氏 @UberXAkiHera(以下、ギルド氏)だ。飲食オペレーションにも詳しく自身もウーバーイーツのヘビーユーザーである。

「投稿が話題になった翌日、同じ商品を『千年の宴 新宿東口店』で頼んでみたのですが、ちゃんとメニュー通りの弁当が届きました。厚切りの牛タンは肉々しくてとても満足感がありました」

 と商品に何ら問題がなかったと感想を述べている。だとすれば、「投稿者が頼んだ店がたまたま悪質だった」と考えられそうだが、その可能性は低いとギルド氏。

「『千年の宴』は飲食大手モンテローザの経営で、セントラルキッチンで調理した食材を各店に配送しています。あとはアルバイトがレンチンするだけなので、どこのお店でどんなアルバイトが調理しても一定の品質で提供できるのが強みでもあります」

 ならば、「食材切れのため、急場しのぎ作ったのでは?」という疑問をぶつけてみた。

「商品はPOSで管理されていて、仕入れと注文、廃棄処分までトレースされてます。1つでも数が違えば店長の責任問題です。もし、食材がない状態で受注してもタブレットでキャンセル処理をすればいいだけです。お店側には損失もペナルティもありません」

 ほかにもギルド氏が疑問に感じる点があるという。

「くだんの投稿は容器が違います。メニュー画像ではプラ容器の2段で、私の元にも同じ容器で届きました。しかし投稿者の弁当は紙容器の一段。個人店なら容器を切らすこともあるでしょうけど、大手チェーンなら融通が効くはずです」

◆配達員が関与した可能性は?

 店側に問題がないとなると、疑惑は配達員に向けられる。ツイッター上では「配達員が途中で食べたのでは」などのコメントもあるが、ギルド氏は否定的な見方だ。

「たしかに過去には、つまみ食いをした不届きな配達員がいたのも事実です。しかし、仮に配達員が食べるにしても1、2切れ程度のつまみ食いでバレないようにするのが心理なのでは。今回は肉がまるっきり別物で、すべて食べきって別の肉とすり替えるような手の込んだマネは配達中にはできません。私は配達員のコミュニテイを運営しているので、同業者が疑いの目で見られるのは心外です」

 投稿の真偽を確かめるべく、投稿者へDMから取材を申し込んだが回答は得られなかった。

「千年の宴」を運営する株式会社モンテローザの総務企画課担当者は「事実確認を進めているが、当該店舗の特定に至ってない。当社は店舗で仕込みが不要な加工食材を使用しており投稿画像が同一食材とは考えにくいが、事実確認が取れ次第然るべき対応を取りたい」とコメントしている。◆とはいえ、残念ウーバー飯は実在する