ニューヨーク市地下鉄、急増のAirPods落下に辟易。乗降中のAirPods操作禁止よびかけを検討中
ニューヨーク市地下鉄(Metropolitan Transportation Authority:MTA)が、使用している/していないに関わらず乗降中のAirPods操作禁止を乗客に呼びかけることを検討しています。

MTAは、汗で滑りやすくなるためか夏の時期はAirPodsを線路に落としてしまう例が多発し、それを拾い上げる作業のために列車の発着に遅延が生じる可能性が高くなると述べています。MTAの保守責任者Steven Dluginski氏によると、AirPodsがらみの落とし物対応は今年3月に第2世代のAirPodsが発売されてから急増し、暑くなる夏に入ってさらに増加したとのこと。たとえば8月のある日に至っては、駅員が出動する落とし物の連絡が正午までに18回発生し、そのうち6回がAirPodsだったとのこと。

これが単一の駅だとすれば、まず18回という数字が非常に多い印象で、6回がAirPodsと言われてもそれほど...という感はありますが、色々ある落とし物事例全体の1/3がAirPodsだと思えばさすがに少し多いかもしれません。

AirPodsは他の多くの完全ワイヤレスイヤホンとは異なり、本体スピーカー部分を耳に引っ掛けるだけで使うデザインになっています。表面もすべすべしており、それらの特徴が落下紛失を多くしている可能性は考えられます。

実際、アップル関連情報メディアMacRumorsによれば(極端な例として)、著名アップルアナリストのGene Munster氏はこれまでに10組のAorPodsを紛失しているとのこと。この記事をお読みの読者の方々にも「いつの間にかAirPodsが片っぽだけなくなっていた」という人がいるかも知れません。
AirPodsはたとえ片方をなくして見つからなかったとしても、片方69ドル(日本では7800円)でまた購入できます。ただ、この地下鉄のような事例が仮に全世界で起こっていると考えると、アップルの紛失用AirPodsの販売はかなりの売り上げになっていそうです。

※2019年9月4日11時40分 見出しを変更しました

第3世代のAirPodsがどのような形状になるのかはわかりませんが、アップルが落下しにくいようなデザインを新たに採用することがなければ、今後も駅職員の落とし物呼び出しは続くことになりそうです。