眞子さまと小室圭さん

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 母親の金銭トラブルが元で、眞子さまとの結婚が2020年まで延期された「婚約内定者」小室圭さん。秋篠宮さまも会見で「多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ、納采の儀は行えない」とこぼされたが、現在にいたるまで小室さんに注がれる国民の視線は祝賀ムードとは言い難い状況である。

 はたして、眞子さまと小室圭さんの結婚の行方はどうなるのか――。世界の王室の研究者で、『立憲君主制の現在:日本人は「象徴天皇」を維持できるか』を刊行した関東学院大学教授の君塚直隆さんに話を聞いた。

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【写真】婚約会見で「世論」を一変させた「メッテ=マリット王太子妃」

――眞子さまのご結婚には、国民の「納得」が必要なのでしょうか?

「21世紀の今日、世界にあるどのような王室であれ、一族の結婚に際しては、国民からの理解と支持を取り付けることが必要不可欠となっています。秋篠宮さまのご発言も、そのような世界の趨勢を正しくご理解された上でのことだと思います」

眞子さまと小室圭さん

――眞子さまは小室さんと結婚できるのでしょうか?

「現状のままでは難しいのではないでしょうか。当初、上皇后さまは『時がさまざまな問題を解決してくれることがあるのです』と周囲に漏らされていたそうですが、残念ながら、時が経てば経つほど、国民の目が厳しくなっているように感じます」

――もう結婚は無理ということでしょうか?

「そうとも言い切れません。世界の王室を見渡せば、今の小室さんよりも難しい立場から、国民の支持を集めて結婚に漕ぎつけた例もあります。

「時代遅れ」な制度が今ますます機能している理由とは――?『立憲君主制の現在―日本人は「象徴天皇」を維持できるか―』君塚直隆[著]

 たとえば、現在のノルウェー王国のメッテ=マリット王太子妃は、庶民出身のシングルマザーで、ロックフェスティバルでホーコン王太子と意気投合して、子供連れで同棲生活を始めたところをマスコミにすっぱ抜かれました。しかも子供の父親は麻薬常習者で服役しており、彼女自身も麻薬使用歴があることなど次々とスキャンダルが暴かれ、国民はこぞって結婚に猛反対しました。

 しかし、そんな大逆風の中で行われた婚約会見が、世論を一変させます。メッテ=マリットは涙ながらに自らの過ちをすべて認めて国民に謝罪し、過去と決別することを誓ったのです。彼女が会見でみせた誠実さと勇気は、多くの国民に感動を与え、彼女への支持率が一気に90%以上に跳ね上がりました。

 2人は2001年に無事結婚し、連れ子と、新たに授かった子供2人の家族5人で、幸せに暮らしています。メッテ=マリット王太子妃は今でも国民にとても人気があります」

――小室さんもメッテ=マリット王太子妃のようになれるのでしょうか?

「それは分かりませんが、今となっては難しいかもしれません。『立憲君主制の現在』に詳しく書いたように、いずれの王室もさまざまなスキャンダルに見舞われてきましたが、どのケースでも、国民が最後に問うのはその人の〈道徳的資質〉です。それを発揮して危機を乗り越えた人もいれば、それが足りないために疎外されてしまった人もいます。

 私が残念に思うのは、疑惑が報じられたときに、すぐに小室さんが国民に誠実に向き合い、その理解を得ようとしなかった点です。小室さんが記者会見を開いて、メッテ=マリット王太子妃のような〈道徳的資質〉を国民に見せることができれば、〈一発逆転〉も不可能ではないかも知れませんが、〈海外逃亡〉をしてしまっては、それも難しいでしょう」

 はたして、小室さんの「一発逆転」の記者会見はあるのだろうか――。

デイリー新潮編集部

2019年7月30日 掲載