バイエルン・ミュンヘンはジョゼップ・グアルディオラ監督に代え、来季からカルロ・アンチェロッティ監督を迎える。彼らは顔ぶれを変える用意をしているようだ。アンチェロッティ監督の就任は夏だが、指揮官はクリスマスのメッセージとともに、今後の補強に関する希望のリストをフロントに出している。そこには、セリエAでプレーする選手も多い。

ドイツメディアは、バイエルンがこれまでグアルディオラ監督によって変わってきたと強調してきた。トニ・クロースとバスティアン・シュバインシュタイガーの退団、チアゴ・アルカンタラ、シャビ・アロンソ、フアン・ベルナト、アルトゥーロ・ビダルといった“スペイン色”の選手たちの獲得、そしてクラブの歴史的なドクターであるハンス=ヴィルヘルム・ミュラー=ヴォールファールト氏との確執、マリオ・ゲッツェとの問題…また、トーマス・ミュラーとも関係が良くないと言われる。サポーターは、グアルディオラ監督を満足させるがあまり、バイエルンのアイデンティティーが失われることを恐れている。そのため、バイエルンが夏に代えるのは監督だけと考えるのは難しい。

まずはプレースタイルが変わる。グアルディオラ監督の下で、バイエルンはチャンピオンズリーグにおいてポゼッション64%を誇った。アンチェロッティ監督がレアル・マドリーで欧州の頂点に立ったとき、ポゼッション率は50%だ。アンチェロッティ監督のレアルが1-0、4-0と勝利した準決勝のバイエルン線では、その数字が38%を下回ったほどだ。

大きくプレースタイルを変えるとなれば、そのための“演者”となる選手たちが必要だ。レアルからの関心が噂されるロベルト・レヴァンドフスキが去った場合に向け、アンチェロッティ監督はすでに代役を見出している。以前、『Gazzetta』のインタビューで、アンチェロッティ監督はゴンサロ・イグアインを気に入っていることを認めていた。

それだけではない。アンチェロッティ監督がマルコ・ヴェッラッティをお気に入りとしていることは周知のとおりだ。だが、ヴェッラッティは今、パリ・サンジェルマンと契約延長を交渉している。そこで、『Don Balon,』によると、アンチェロッティ監督が望んでいるのは、レアルのルカ・モドリッチだという。

また、『Sport1.de』は、アンチェロッティ監督がナポリでのロレンツォ・インシーニェの見事なパフォーマンスに魅了されたとも報じた。彼も候補になるという。

それだけではない。ほかにもパウロ・ディバラ、ガレス・ベイル、クロースの名前も挙がった。ただ、ドイツメディアはクロースのバイエルン復帰の可能性を否定している。