美輪明宏 「ノー天気さは、生きる強さ。この年齢まで生きてきてつくづく感じる《人生を楽にする》ために大切な感情との付き合い方は」【2025年下半期BEST】
2025年下半期(7月〜12月)に『婦人公論.jp』で大きな反響を得た記事から、今あらためて読み直したい1本をお届けします。(公開日:2025年7月14日)*****歌手、俳優の美輪明宏さんがみなさんの心を照らす、とっておきのメッセージと書をお贈りする『婦人公論』に好評連載中「美輪明宏のごきげんレッスン」。7月号の書は「ノー天気」です。
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ネガティブな感情は幸運が遠ざかる
ノー天気とは、のんきでお気楽な人を形容する言葉。世間ではあまり褒め言葉とは思われていないようですが、私はいい言葉だと思っています。「あなた、本当にノー天気ね」と言われたら、褒め言葉として受け取っていますよ。
振り返ってみると、私の人生は本当にジェットコースターのようでした。なにをやってもうまくいかず極貧に陥った時期もありますし、病気や大怪我も、何度も経験しています。人から騙されることが続き、人が信じられなくなった時期もありました。
そんなときは落ち込んだり、場合によってはつい人を恨みそうになりますが、ネガティブな感情を抱くと幸運が遠ざかると気づきました。
この年齢まで生きてきてつくづく感じるのは、怒りや憎しみ、悲しみ、落ち込みといったマイナスの感情を追放することの大切さです。
苦しみや困難の渦中にあるときはなかなか余裕がないかもしれませんが、「まぁ、そんなこともあるさ」「なんとかなる」と達観し、「自分ならきっと乗り越えられる」と自分を信じ、嵐が去るのを待ちましょう。そして過ぎてしまったら、イヤなことはきれいさっぱり忘れてしまうのです。
のんきは「生き上手」の鑑
最近は「どうせ私なんか」と自分を卑下する、自己肯定感が低い人が増えているようです。でも、人間のエネルギーを信じない人や、自己否定病の人に幸運はやってきません。プラス思考でノー天気に生きるのが、人生をよい方向に導くコツです。
マイナスの感情は手放して、うれしいとき、楽しいとき、幸せなときにだけ感情を活用する。そんなノー天気さが「生きる強さ」につながり、人生を楽にしてくれるはずです。
なにがあってものんきでいられる人は、まさに「生き上手」の鑑。みなさんもノー天気を目指してみませんか。
●今月の書「ノー天気」
