真紀さんは「最終的に子ども自身が納得していないと意味がない」という結論に達しました。

「現在は息子と話し合い、習い事のある日は1時間、ない日は3時間というルールで落ち着いています。アラームではなく、時間が来ると強制的に遊べなくなる機能を使っています。ただ、画面に『あと〇分』と表示されるので、自分で逆算してセーブするように、管理そのものを息子に任せる約束をしました」

 息子さんと向き合い、話し合いを続けた結果、現在はルールを守って楽しめているようです。一方で、ルールの考え方を変えたという親御さんにも話を聞いてみました。

◆「時間で区切るのを、やめました」

 小学5年生の息子を育てる沙也加さん(仮名・40代)は、「1日〇分」という縛りをやめたと言います。

「平日は30分しかできない日もあれば、のめり込んで何時間もやりたい日もあります。そこで我が家では『今週は〇時間まで』と、週単位で息子と話し合うことにしました。すると『今週はテストがあるから少なくしよう』とか『週末は出かけるから土日はやらない』など、自分で調整ができるようになってきたんです」

 以前は時計を見て目を光らせることに疲弊していたという沙也加さん。「週単位にしてからは、息子とのコミュニケーションも増え、『やりすぎたら次の日できなくなる』という仕組みを本人が受け入れられるようになりました。正解かは分かりませんが、親子喧嘩は確実に減りましたね」

◆正解はない。だから何度変えてもいい

 今回、取材した親御さんたちが口を揃えたのは、「一度決めたルールに固執しなくていい」「本人が納得していることが大切」ということでした。

 子どもは成長し、生活も変わります。以前のルールが合わなくなるのは当然のこと。それは失敗ではなく、「今はこれじゃなかった」という気づきに過ぎません。小学生のゲーム問題は、一度決めて終わりではなく、親子で歩み寄り続ける「終わりのない調整」なのかもしれません。

<文/鈴木風香>

【鈴木風香】
フリーライター・記者。ファッション・美容の専門学校を卒業後、アパレル企業にて勤務。息子2人の出産を経てライターとして活動を開始。ママ目線での情報をお届け。Instagram:@yuyz.mama