試合後の壮行会では改めて優勝への意気込みを語った森保監督。(C) SOCCER DIGEST

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 日本代表対アイスランド代表の試合をTV観戦した。

 本来なら出発前の壮行試合を国立競技場で、生で応援したかったが、鈴鹿でホーム開幕戦を観戦することになった。

 うっかり20分経過してからのテレビ観戦に自身の集中力には反省であったが、画面からは1−0で勝って終えたという事実よりも、内容や局面で起きた事に納得できていないような雰囲気を感じた。だがそれでも、この試合からは1点差でも勝利を掴んでアメリカに乗り込みたいという気持ちに、結果が付いて来たという感じがする。これは簡単なことではないはずだ。
 

 相手はワールドカップ(W杯)に出ないとか、格下であるということなど関係ない。平均身長が186cmで日本代表との差が5cmもあったり、若手中心のメンバーで失うものもない。怖さを知らないヨーロッパのチームと簡単な試合にはならない。必死に来る相手はやりずらい。

 特に懸命に食らいついてくる守備はそう簡単には崩せない。それを残り時間で小川、塩貝、後藤を投入していき、守田を招集していないことを払拭できるパフォーマンスを発揮できた瀬古も試して、1点をもぎ取って良い形でW杯に向かうことになった。

 試合を見ての正直な実感は、やはり本気ではない。選手たちからは怪我をしたくない、してはいけないという余裕を感じ取れた。当然なことであろう。競走馬がレースの前に本気で走るか? 走ってしまったら本番でどうなるだろうか…。

 もちろん競走馬とサッカー、サッカー選手は違う。練習でできないことが本番でできるか? そういう意味では塩貝のボールぎわは、まだ若い競走馬が抑えきれない本気の力を出している感があって良かった。

 この試合はW杯直前の本気に近いAマッチで、パフォーマンスチェックであった。それを考えれば1−0で勝利、数多くの選手を使い、怪我人を出さずに、怪我から復帰した選手も確認できた。

 特に冨安と遠藤がしっかり確認できたのは嬉しい。W杯を3試合からプラス5試合戦える身体、フィジカルが戻ってきているかはこの1試合では分からないが、まずはグループステージ3試合を見据える感じは持てたのでは…。

 注目は、26人の選考発表で一番騒がせた長友選手のパフォーマンスであった。良かったのは後半から入った自身の軽率なパスで、一瞬ハッとしたシーンからの彼自身のプレーだ。ファーストプレーがミスになると、それを引きずりそうでもあるが、彼には一切なかった。

 試合後、ミスのことさえも覚えていなかったのでは…と思わせるくらいの強いメンタル、そして彼のその気持ちもプレーも、サイドバックやワイドでプレーするタイプには必要なものだ。

 よく言う、「楽しいサッカーが見れたか?」であったり、「エレガントなサッカーだったか?」とか「アイデアやイマジネーションがあったか」と言われたら少し足りない。そして守備面でもヒヤッとする瞬間や、長友だけではなく、いくつかイージーなミスもあった。つまらないファウルを犯し、この時間帯に、この場所でのFKを与えるのか…本番では致命傷になりそうな場面もあった。

 しかし目標に向かう一体感があり、監督が言っていた『凡事徹底』や与えられたミッションにはしっかり各自がモチベーションを持って取り組んでいた。
 
 今回は守田選手をはじめ、選ばれなかった選手のことが議論になるが、そうした選手を取り上げる際には、個性が強い選手ほど言うことを聞かない選手というイメージになりがちだ。

 そして監督は言うことを聞く選手しか選ばないと思いがちだが、それは当然だ。代表のレベルで監督が求めることができなければ選ばれるわけがない。