象徴的なのが、番組発の大型音楽イベント『LOVE IT! ROCK』である。2023年から開催しており、2025年には約1万席に対して約15万件の応募が殺到するなど、人気を博している。

 今やテレビ番組のマネタイズは、広告収入だけでなく、配信(TVer)の再生数やグッズ販売、イベント興行へと多角化している。「推される番組」としての地位を確立した同番組にとって、世帯視聴率はもはや唯一の正解ではないはずだ。

 それでもなお、今回のリニューアルで“情報の厚み”を増し、お笑い色を薄めたという事実は、テレビ局が依然として「リアルタイム視聴層」「視聴率」という呪縛から逃れられていない現実を浮き彫りにしているのかもしれない。

 『ラヴィット!』が今後どうなるのかは、今後のテレビ番組のあり方を占う大きなカギを握っている。コアなファンの熱狂を維持したまま、いかにして「視聴率の壁」を突破し、朝のお茶の間に浸透するか。今回の路線変更が、単なる延命措置になるのか、それとも進化のための脱皮になるのか。『ラヴィット!』はいろいろな意味で注目を集めていきそうだ。

<文/浅村サルディ>

【浅村サルディ】
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。