【辛酸なめ子の東京アラカルト#70】アロマ森林浴で心が整う隠れ家スポット

ヒノキやクリ、カラマツなどの木材がたくさん使われていて癒される空間
アロマ体験施設「AEAJグリーンテラス」が2023年2月1日、東京・原宿にオープン。香りはダイレクトに大脳辺縁系に伝わり、潜在的なパワーや生命力を高めてくれます。
嗅覚を刺激して、多幸感ややる気を高めたい、そんな思いで「AEAJグリーンテラス」へ向かいました。予約制で入館料は大人500円です。
ワーケーションしたいくらいの快適空間

「AEAJグリーンテラス」は原宿駅の線路のすぐ近くですが、静かな場所に佇んでいます
隈研吾建築のガラス張りの建物には、たくさんの木材が使われていて、エコロジーで洗練された佇まい。予約した時間に入ってまず1階へ。
こちらのフロアは、来場者がアロマ知識を深めることができるアロマラウンジ、アロマラボラトリー、アロマライブラリーで構成されています。2階はAEAJ事務局オフィスで、3階はイベントスペース、テラスなど。

ハーブティーを飲みながらアロマラウンジでリラックス。長時いたくなります
アロマラウンジでは、ハーブティーを飲みながら、アロマライブラリーの本を読んだりして過ごせます。天然のヒノキの香りとBGMのクラシック音楽で波動が高まっていくのを感じます。
予約が16時から17時と制限時間がありますが、もし可能なら毎日ここでワーケーションしたいくらいの快適空間です。ちなみに書棚は、ガチ感が漂う専門書籍が並んでいました。

アロマライブラリーの本格的な書物。ここでアロマテラピー検定の勉強もできそうです
アロマを吸引しまくって多幸感に導かれるヒーリング施設

大量に並んでいる、世界各国のアロマの精油。売ってたら買いたいですが販売はなしです
奥にはアロマラボラトリーが。棚や引き出しに、なんと約300種類のエッセンシャルオイルのボトルが並んでいます。香りかぎ放題で入館料500円は安い気がしてきました。
さわやかなレモンバーベナ、すーっとするヒマラヤスギ、女性性が高まりそうなイランイラン、おいしそうな料理ができそうなオレガノなど......書ききれないほどのアロマを吸引させていただきました。

試香紙に名前を書き込んでみました。香りを覚えることでアロマテラピー検定の勉強になりそうです
ちょっと癖があるけれどしめやかなブッダウッドの香りにも惹かれます。
やはりAEAJの施設だけあって、精油のクオリティーが高いです。とくにローズやネロリなど高価なアロマも、ふだんはなかなかかげないぶん、ここで堪能することができました。
最近落ち込み気味だったのが、アロマをかぐことで不安が薄らいできました。
「あ、この香り、アバクロの半裸の男性がつけてる香水っぽい」「このアロマ、整う」他のお客さんの感想も興味深いです。

引き出しの中にもアロマが多数。クオリティーが高いのはさすがアロマの殿堂
アロマ好きの人はオープンで親切な人が多いのでしょうか。引き出しの開け方がわからなくて困っていたら「一回押すと開きますよ」とサポートしてくれたり、香りがついている試香紙は持ち帰っても大丈夫なことを教えてくれた親切な女性がいました。
スタッフの方も親切で、この日は休日だったからか、予約者がテラスを見学できることに。
説明によると、「AEAJグリーンテラス」は、線路を挟んで丹下健三の国立代々木競技場が建っているため、建築家たちがこの地に建てられるのは光栄だと思い、コンペには18もの建築事務所が参加。そんな中、隈研吾建築都市設計事務所が勝ち取ったそうです。

線路の向こうには丹下健三の建築による国立代々木競技場が。夕日と写真が撮れるスポットです
ヒノキやカラマツなどたくさんの木材を使った建築で、二酸化炭素を吸収して固定する効果もあるとか。「都会の真ん中に杜(もり)をつくる」がコンセプトで、環境に配慮した建物です。
アロマのもとになるのはほとんどが植物なので、地球環境のことを考えるのは必至なのでしょう。外の小道には、回収したアロマボトルを砕いたものが敷き詰められているそうです。
数年前、アロマテラピー検定を受けた縁も感じながら、こんな素敵な施設でまた学び直したくなりました。
個人的には、今回利用して、少し受験費用の元を取れた感が。逆に、この施設でアロマに興味を持ち、アロマテラピー検定を受ける人も増えそうです。
アロマテラピー検定は受験者53万人突破の人気検定で、アロマセラピスト、アロマテラピーアドバイザーなど、その先の資格もあります。AEAJの安定したサスティナブルな財力も感じることができる施設でした。

「星の王子さま」「グレートギャツビー」「銀河鉄道の夜」などの小説をイメージしたアロマのコーナーも。星の王子さまのアロマは、王子様のバラの花へのときめきを感じる香りでした
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。

