今年5月にEL決勝に出場したアザール(右)と7月末時点でのアザール(左)。シルエットが明らかに異なる。(C) Getty Images

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 現在、ドイツ・ミュンヘンで開催されているアウディ・カップ。4チームが参加するトーナメント戦で、現地時間7月30日には準決勝が2試合が行なわれた。レアル・マドリーはトッテナムと対戦し、0-1で敗北。そのマドリーは今夜、バイエルンに敗れたフェネルバフチェと、3位の座を懸けて対戦する。

 プレシーズンで調子の上がらないマドリーにあって、日増しに批判の度合いが高くなっているのが、50番を背負って戦ったエデン・アザールだ。トッテナム戦では80分までプレーしたものの、代名詞であるドリブルの鋭さや軽快なパスワーク、ゴール前でのスピードなどは鳴りを潜め、持ち味を十分に発揮することなく、ピッチを退いた。

 ただ、非難の矛先はプレーぶりよりも彼の体形にあるようだ。一説にはチーム合流前に7キロ増量していたというアザールの姿は、見るからに重たそう。英紙『Daily Mail』は「プレーも良くなければ、ウエイト過多も褒められたものではない」と痛烈に批判している。

 この試合で80分間プレーした姿を目の当たりにしたマドリディスタたちも、終始パッとしなかったアザールに対して、さすがに苛立ちを隠せない。

「僕らが知っているエデンとはだいぶシルエットが変わったね! 別人?」
「君はインタビューでは裕福ではないというが、この姿を見て、誰がそんなことを信じるんだ」
「(失点に繋がった)マルセロのパスミスは酷かったけれど、(それを招いた)君のパスと体形もたいがい酷い」
「プレシーズンのアザールの姿は、プレー以上にキツいものがある」
「見るからに酷いからどうか痩せてほしい。でも急激に痩せられるものなのか?」
「これじゃあ走れないだろ。“シャープ”な君はどこへ?」

 幼い頃から憧れていたジネディーヌ・ジダン監督の元に馳せ参じ、同じく憧れのレアル・マドリーの一員となったアザール。1億ユーロ(約130億円)という超高額な移籍金を支払ったクラブ側も、本人の体形管理に不快感を露わにしているとの報道もある。

 ラ・リーガの開幕は8月16日と、あと2週間と少しだ。これまでにもオフには増量するのが恒例となっていたアザール。スペインでの新たなスタートに合わせて、ヨーロッパリーグ優勝に貢献した際のような”シャープ“なボディーを取り戻し、現地での評判も回復させることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部