スコットランドとイングランドに連勝し、日本の評価はさらに上がっている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本代表は英国遠征でスコットランド、そしてイングランドにも勝利を収めて世界で騒がれた。一方で、イタリア代表は3大会連続でワールドカップ予選敗退。こちらも悪い意味で世界の話題になっている。

 優勝4回の大国がかつてない危機に苦しむなかで、日本と比較する声があっても不思議ではない。イタリアのメディア『DerbyDerbyDerby』は4月4日、「日本代表は近年、徐々に本当に恐れられる、組織的で信頼できるチームとなっている」と報じた。

「それは偶然でもなければ、単に幸運な世代というわけでもなかった。サムライブルー成長の背景には、しっかりした構造やビジョン、そして特に明確なプロジェクトがある。キーポイントは、日本が選手たちに取り組むだけでなく、サッカーシステム全体のプロジェクトを再計画してきたことだ」

 同メディアは、プロリーグ発足前からJリーグの誕生、世界のトップを目指す日本サッカー界の計画などを紹介。その結果、三笘薫久保建英冨安健洋遠藤航といった選手たちの活躍、そして何より日本代表の成長につながったと伝えている。

「イタリアとの比較は不可避だ。日本は各レベルがつながっている完全で連携のとれたシステムをつくり上げた。一方、イタリアでは真の中心的な司令部が欠けている。FIGC(連盟)とクラブ、育成部門が共有する計画が存在せず、クラブの短期的な関心が代表の長期的な発展より優先される。その結果、システムはバラバラで、緊急事態と再出発が繰り返される」

「日本が2050年に向けて計画しているのに対し、イタリアは2026年もW杯出場を逃した。毎回ゼロから再出発しなければならないのが続いている感覚だ。日本のように計画をたてて具体的に動く国々に対し、イタリアは『もし』と『でも』の間で古いサッカーにおける魔女狩りを続けている」
 
 DerbyDerbyDerbyは「結局のところ、違いは各選手ではなく、ビジョンにある」と続けた。

「日本は長期計画としてサッカーを扱うことを選んだ。堅実な土台を築き、時間をかけて改善していく。一方のイタリアは、今を追い続けている。まさにそこが本当の差なのだ」

「明確なアイデアを持ち、即興に委ねることなしに、それを前進させていく。イタリアが想像すらしていない速さで、世界全体が発展しているからだ。自分たちの過ちを認め、それを理解し、教訓として、改善させていくことが、ますます重要となる。そして残念ながら、この話はサッカーに関することだけでなく、経済・政治・構造・倫理の面でも深く付いているのだ」

 もちろん、歴史・伝統・実績は明白だ。ただ、近年の日本サッカーが世界で躍進しているのに対し、イタリアが国際舞台で苦しんでいるのも事実。日本の成長を分析する声は、不振が続くイタリアでどのように受け止められるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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