Photo: 松浦文生

いつもの部屋が、一瞬にしてリラックスルームになってしまった。

音楽。それは単なる聴覚からの刺激ではありません。あるときは熱狂するライブ空間、またあるときはワイヤレスイヤホンが生み出す静寂、そしてドライブ中の車内に流れる心地良いBGM…。一口に音楽と言っても、空間との組み合わせによってその楽しみ方は大きく異なってくるもの。

そして、暗いリビングで揺らめく間接照明を感じながら、ハイレゾロスレスの高音質な音楽に酔いしれるというのもまた、音楽を楽しむスタイルとしては贅沢の極みと呼べるものでしょう。

光による演出は、想像以上に音楽体験を底上げしてくれますからね。

そんな、高音質と美しいライティング表現を一台で実現する完璧すぎるデバイス。それが、Harman Kardon(ハーマンカードン)が生み出したWi-Fiスピーカー「Aura Studio 5 Wi-Fi」です。

Harman Kardon「Aura Studio 5 Wi-Fi」
Photo: 松浦文生

Aura Studioシリーズといえば、水中を優雅に浮遊するクラゲを思わせるこの透明ドームデザイン。半透明デザイン時代のApple製品と並んだ姿を思い出して、懐かしい印象を持つ人もいらっしゃるでしょうが、時代は進んで2020年代。今回の「Aura Studio 5 Wi-Fi」は、これまでにはなかったユニークな機能を搭載しているんです。

得意分野は、ワイヤレスでのハイレゾ再生

「Aura Studio 5 Wi-Fi」という製品名称にWi-Fiという言葉が含まれている通り、この新モデルはスピーカー自体が単独でのWi-Fi接続に対応。

おかげで、「Aura Studio 5 Wi-Fi」での音楽再生中にスマホで動画を見始めても、スピーカーから出力される音は途切れることがなく、好きな音楽を再生しっぱなしにできるんです。

もちろんスマホに通知が届いたときも音楽再生はそのまま。スマホ中心の生活を送る現代人にとって、これは地味なようでいて非常にありがたいポイント…!

Bluetooth接続にも対応している「Aura Studio 5 Wi-Fi」ではありますが、絶対にWi-Fi接続で使うべき。なぜなら、Wi-Fi接続時なら再生するデバイス(スマホやタブレットなど)に関わらず、Apple MusicやSpotifyなどのロスレス音源/ハイレゾ音源の再生ができるから。

再生画面の中央下、「ハイレゾロスレス」の表示に注目
Image: ギズモード・ジャパン

ご存知の通り、スマホをポータブルスピーカーやイヤホンなどに繋ぐ方法として、一般的な方法はBluetooth接続。しかしBluetoothでハイレゾ音源を再生するときって、対応するコーデックの影響を受けます。スマホだとAndroid端末はハイレゾ再生に対応していますが、iPhoneが扱える音声コーデックはハイレゾ非対応ですもんね。

「Wi-Fi接続できるスピーカー」と聞くと、音楽再生用ではなくAIボイスアシスタント用のスマートスピーカーを連想してしまいがちですが、さにあらず。「Aura Studio 5 Wi-Fi」のWi-Fi対応は、音質を追求したがゆえの機能なのです。

Harman Kardonという老舗ブランドの安心感

それはそうと、皆さんHarman Kardonというブランドにはどんな印象をお持ちでしょう?

Photo: 松浦文生

1953年、米国で生まれた老舗オーディオブランド、Harman Kardon。同じく音響の名門として知られるJBLやAKG、Mark Levinsonらとともに、ハーマンインターナショナルの傘下にあるブランドです。

特に車載用スピーカーに強く、欧州車ではBMWやフォルクスワーゲン、ボルボやルノー、そしてランドローバーなどが採用。日本車でもスバルといった名だたる自動車メーカーがHarman Kardonのスピーカーを採用しています。かくいう僕も、車載用のスピーカーといえば、まっさきにHarman Kardonが思い浮かぶクチ。

一方でHarman Kardonのホームオーディオ向け製品を見渡すと、サウンドだけでなく高級インテリアを思わせる優美なデザインが印象的。2014年登場の初代「Aura Studio」の透明デザインはユーザーを驚かせましたし、円盤のような「Onyx Studio」シリーズも一度見たら忘れない強烈なインパクトがあります。

老舗の伝統と高音質だけでなく、所有欲やデザインといった面でも楽しませてくれるのが、Harman Kardonのスタイル。特に「Aura Studio 5 Wi-Fi」は、前モデルから継承した光の演出にこだわりが感じられます。

ブランドの象徴たる「Aura Studio」が現代仕様に

「Aura Studio 5 Wi-Fi」は、初代から数えて5世代目のモデルにWi-Fi機能をプラスしたもの。初代モデルから脈々と受け継がれてきた透明ドームのデザインも健在です。

Photo: 松浦文生

高音質の要であるスピーカーはドームを支える本体下部に集約。全周をぐるりと覆ったメッシュの内部に、40mm径のスピーカー6基+25mm径ツィーター1基+143mm径のサブウーファーが納められています。本体のインターフェイスは直感的で、アイコン状のタッチボタンに触れるだけ。

肝心のサウンドですが、第一印象は「見た目以上に、音に包まれる感覚」がありました。独自のConstant Sound Fieldテクノロジーにより、スピーカーのサイズ以上に音が間近に迫ってきますね。

低音の迫力も非常に良い。部屋のいろいろな場所に置いて試聴を繰り返してみたところ、棚に置いてもスツールの上に置いても、はたまた壁際に置いても、パンチのある低音が感じられました。見た目が良いスピーカーだからつい映える場所に置きたくなるけど、どういう場所に置いても物足りなさのない出力を感じるのはさすがのチューニングです。

それから面白かったのが「モーメント」と呼ばれる、環境音を再生する機能。

環境音を再生できる「モーメント」機能。Wi-Fiモデル限定機能として、モーメント内の要素を個別に音量調整することが可能(上画像右)
Image: ギズモード・ジャパン

スピーカー下部のハートボタンを押すと即座に再生でき、鳥のさえずりや街の雰囲気など4種類の環境音をアプリから選べます。これが思っていた以上にチルくて、しかも本体にタッチするだけですぐに再生できるのが手軽で良い。ハートボタンには環境音以外にも、音楽配信サービスのプレイリストを割り当てることも可能です。

光の演出×ハイレゾWi-Fiの組み合わせ

先述したアプリからは、全7種が収録されたライティングテーマを選択し、光り方を調整できます。ここでは、バリエーションに富んだ光の演出をまとめて紹介しましょう。

「Aura Studio 5 Wi-Fi」限定のライティングテーマ「ネビュラ」
Photo: 松浦文生

まず、ここまでの写真でもたびたび登場していたライティングテーマ「ネビュラ」。このライティングは、Wi-Fiに非対応の従来モデル「Aura Studio 5」には非搭載。今回の「Aura Studio 5 Wi-Fi」だけの限定テーマです。星雲を思わせるような渦巻く紫煙色で、部屋の印象をガラリと一変させてくれます。

そして残り6種類のライティングテーマもまとめてご紹介しましょう。

左から「オーシャン」「オーロラ」「ブロッサム」
Photo: 松浦文生
左から「サンライズ」「ファイヤープレイス」「スタティック」
Photo: 松浦文生

どのライティングも素敵ですねぇ…。特に焚火やキャンプファイヤーを彷彿させる「ファイヤープレイス」はすでに発売中の「Aura Studio 5」でも人気だったというテーマで、環境音と揺らぐ炎の演出を組み合わせた際のチルアウト感は抜群でした。

さらにアプリのライト要素から「プロジェクション」を選べば、壁や天井を幻想的に照らすことも思いのまま!

Photo: 松浦文生

「Aura Studio 5 Wi-Fi」のライトはゆらゆらと揺らめきながら発光しているので、一般的な間接照明にはないムーディな空間を作り出せます。ここではあえて、海の底にいるかのような雰囲気のライティングテーマ「オーシャン」をセレクトしてみました。

スピーカー1台だけでこの雰囲気が演出できてしまうのには、かなり感動しますね。なにしろ、いつもの空間が秒でいくつものパターンに印象を変えられるのですから。

冒頭でも述べましたが、空間の演出は音楽の体験に深く作用します。Wi-Fi対応でハイレゾ音源が簡単に聞けるようになったことと、光の演出が融合したことで、よりどっぷりと音楽に浸れるようになったのが「Aura Studio 5 Wi-Fi」のポイントです。

また、常時ネットに繋がっているから、ファームウェアも常に最新状態にできるのも強み。Bluetoothのように毎回スマホと繋ぐ必要もないですし、AppleデバイスならばAirPlayによるワイヤレス再生も可能。ほんの数秒で、iPhoneやMacBookの外部スピーカーになります。

スピーカーとしてもガジェットとしても優秀。なおかつ間接照明というインテリアとしての仕事もこなせてしまう。こんなスピーカー、他にないでしょう?

Photo: 松浦文生

部屋の一角で妖しく、しかし美しい光を放つ存在。比喩でなく「うっとり」と見続けてしまう魔力があります。

端的に言うと、置いておくだけで絵になるのです。

見た目から入っても、音から入っても、どちらも満足

デザインが美しいスピーカーは音質を犠牲にしている…そういったトレードオフは、この「Aura Studio 5 Wi-Fi」にはありません。10年以上も透明ドームデザインのスピーカーを作り続けてきたHarman Kardonだからこそ、サウンドとデザインがバランスする勘所をわかっているのです。

Photo: 松浦文生

Wi-Fi対応により、ハイレゾ音質の再生や接続の安定性、さらに他デバイスとの連携しやすさなど、機能面は大きくジャンプアップしました。ただのワイヤレススピーカーの域を超えた、一歩先をゆくスピーカーと思ってもらって間違いないでしょう。

だって「ハイレゾ再生とインテリアと間接照明が一台でまかなえるスピーカー」なんて、魅力的なキャラクター性を詰め込みすぎって思うでしょ!? でも、それを両立させてるんですよ、「Aura Studio 5 Wi-Fi」は。

しかもこれだけの高級感と機能性、サウンドを兼ね備えながらもお値段は55,000円(税込)。あれっ、けっこう手が届きそうな価格帯じゃないですか。

ここまでやられちゃうと、好きになるっきゃないよね。

Source: Harman Kardon(ハーマンカードン)

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