電子書籍には町長との2ショットも(「草津温泉 漆黒の闇」から)

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<私に顔を近づけてきて、耳元で「Gや、〇〇くんとは、やったの?」と聞いてきました。一瞬、言われたことの意味が分かりませんでした。町長は「(肉体)関係をもったの?」と言い、驚いて、私が首を振って否定すると、「そう」と言って抱き寄せてきました。「人が……」と言うと「(外の札が)来客中になっているから、大丈夫」「でも、声は出さないで」と言われました>

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 これは官能小説ではない。日本を代表する名湯「草津温泉」のある群馬県草津町の新井祥子町議(50)が、11月に発行された電子書籍「草津温泉 漆黒の闇」で赤裸々に明かしたもの。黒岩信忠町長(72)から、2015年1月8日に町長室でセックスを強要されたと告発した町議である。

 書籍には今年8月に書かれた手書きの告白文書が添付され、<私が本当に好意を抱いていたのは黒岩町長でした。G議員に言われ、黒岩町長に近づくうちに、黒岩町長を好きになってしまいました。町長室で2人きりになった時に、私の気持ちが通じた時には本当に嬉しかったです>とつづられ、署名押印があった。

 2人をめぐる不適切な関係は、2日の町議会本会議でも取り上げられた。町長は電子書籍の内容を真っ向から否定した上で、「あなたとどのような場面、どのような状況になろうとも間違いを起こすことは絶対にない。1億3000万分の1にもない」と断言。

■除名処分可決で失職

 その後、新井町議ら2人が町長の不信任決議案を提出したが、11人中賛成2人で否決。逆に新井町議の一連の発言が議会の品位を傷つけ、議会運営を混乱させたとして、10人中賛成9人で除名処分を可決し、新井町議は失職した。町長は、新井町議と電子書籍を出版したライターを名誉毀損で告訴した。

 新井町議は2011年に初当選し、草津町初の女性議員となったものの、2期目の15年に落選。今年、110票を獲得し、再選を果たした。電子書籍には<念願かなって、再び議員になった私に対し、町長の態度は冷たいものでした>と、書かれていた。

 過去のインタビューによれば、新井町議はもともとアトピー性皮膚炎の治療のため、湯治で草津に通っていて、同県桐生市から移住。10年の補欠選挙に「園田祥子」の名前で立候補するが、落選。頭を丸坊主にして、周囲を驚かせた。選挙後に離婚し、昼は土産物店、夜はホテルの管理人室に住み込みで働いていたという。

 当選後は「しょこたん通信」なる個人新聞を発行。「しょこたんは考えます」と記し、町政批判を繰り返していた。12年には6人の議員から懲罰動議が提出され、全会一致で可決。「議会の品位と信用を著しく損ね、秩序を乱した」と認められ、戒告処分が下されている。

「突然、テロに遭ったような感じです」と町長は憤慨するが、もしそうならメガトン級の自爆テロだ。