誰も彼もが同じ色…なぜ北中米ワールドカップは“ピンク色スパイク”だらけなのか

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北中米ワールドカップが“ピンク”に染まっている。ピッチを見渡すと、どの国でも蛍光ピンクのスパイクを履いた選手を簡単に見つけることができる。ソン・フンミンやイ・ガンイン、ファン・ヒチャンをはじめとする韓国代表も例外ではない。

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では、なぜ今回のワールドカップでは、これほどまでにピンク色のスパイクが主流になったのだろうか。

今回の北中米ワールドカップは、出場国が従来の32カ国から48カ国に拡大された初めての大会だ。ただ、試合数の増加と同じくらい目を引くもう一つの光景がある。それは選手たちの足元だ。

ナイキやアディダス、プーマはもちろん、ニューバランスやスケッチャーズまで、主要なスポーツブランドが今大会を前に一斉にピンク系のスパイクコレクションを発表した。ブランドは違っても、ピッチの上では似たような色合いのスパイクが溢れ返るという独特な光景が繰り繰り広げられている。

『ジ・アスレチック』は6月15日(日本時間)、「2026年ワールドカップでピンクは新たな定番になった」として、今大会を席巻している“ピンクスパイクブーム”にスポットを当てた。

イ・ガンイン(左)、ソン・フンミンもピンク色のスパイクを着用(写真提供=OSEN)

希少なスパイクの収集・販売を行う「BW Boots UK」の創設者ベン・ウォーレン氏は「偶然と言うにはあまりにも多くのブランドが同じ色を選んでいる」とし、「ここ数年、似たようなデザインのスパイクはあったが、今回のワールドカップはほぼ同じ色に統一されているレベルだ」と説明した。

ピンクが選ばれた理由は明確だ。選手たちが求める「自信」と、ブランド側が求める「視認性」の双方を満たしているからだ。

ナイキのグローバル・サッカースパイク開発チームのオディンガ・ニマコ氏は『ジ・アスレチック』とのインタビューで「選手や消費者から一貫して寄せられた意見は、大舞台であればあるほど、強烈な色彩が自信を与えてくれるということだった」と明らかにした。

続いて「私たちは最も明るく強烈な色を探し求め、その中の一つがまさにピンクだった。ピンクは非常に目立ち、自信を表現できる色だ。同時に、今やそれほど奇抜な色ではなく、幅広い消費者層に受け入れられる色になっている」と説明した。

視覚的な効果も重要な理由だ。緑色の芝生の上で最も目立つ色の一つがピンクである。スタンドから観戦するファンはもちろん、テレビの視聴者にとっても、選手たちの動きをより鮮明に映し出してくれる。

ニマコしは「開発の過程でさまざまな色をテストしたが, ピンクほど目を引く色はなかった。芝生とのコントラストが素晴らしく、視覚的なインパクトが強い。今回のワールドカップでは、その効果を最大限に生かしたかった」と語った。

ファン・ヒチャン(写真提供=OSEN)

実際、今大会の出場国のうち、ピンクをメインカラーに採用しているユニホームはほとんどない。そのため、ピンクのスパイクはユニフォームと同化することなく、より強烈な存在感を放っている。

韓国代表でもピンクのスパイクは簡単に確認できる。ソン・フンミンやイ・ガンイン、ファン・ヒチャンらが、トレーニングや試合でピンク色のスパイクを着用している。

 

しかし、全員が同じ選択をしたわけではない。チェコとのグループステージ第1節で1ゴール1アシストを記録し、勝利の立役者となったファン・インボムは白いスパイクを着用し、GKキム・スンギュも青いスパイクを履いて試合に出場した。

例外もある。リオネル・メッシはアルゼンチンのユニホームのカラーに合わせた、白と水色の組み合わせのナイキのスパイクを着用している。アメリカ代表キャプテンのクリスティアン・プリシッチは、星条旗を連想させる白と青のデザインの特別モデルを履いてプレーしている。

クリスティアーノ・ロナウドもまた、ポルトガルの初戦を前に、自身のワールドカップ6回目となる出場を記念して特別に製作された黄金カラーのスパイクを公開する予定だ。

ただ、このピンク旋風が長く続くわけではなさそうだ。ベン・ウォーレン氏は「新シーズンが始まる7月末ごろになれば、また別の新しいカラーが登場するだろう」とし、「ピンクは今回のワールドカップを象徴するカラーとして記憶される可能性が高い」と見通した。

今回のワールドカップはまだグループステージの真っ只中だが、この大会を象徴する代表的な色は、トロフィーの金色ではなく、選手たちの足元を染めたピンク色であることは間違いなさそうだ。

(記事提供=OSEN)