山口良治さん(2009年6月、京都・伏見工高で)

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 京都市立伏見工業高(現・市立京都工学院高)ラグビー部を監督として全国高校大会優勝に導き、「泣き虫先生」の愛称で親しまれた山口良治(やまぐち・よしはる)氏が29日、脳梗塞(こうそく)のため死去した。

 83歳だった。

 福井県出身。県立若狭農林高(現・若狭東高)でラグビーを始め、日本体育大卒業後、日本代表で活躍した。ゴールキックの名手として評価されるフォワードだった。

 現役引退後、1975年に伏見工業高ラグビー部監督に就任。荒れた学校の中で「信は力なり」の言葉を掲げて情熱的に生徒と向き合い、無名の公立校を強豪に育て上げた。80年度の全国大会で、後に「ミスターラグビー」と呼ばれ、2016年に死去した平尾誠二さんを擁し、初優勝を果たした。その軌跡はテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」のモデルとなった。

 1998年から総監督となり、その後、京都市スポーツ政策監などを務めた。2013年には、国際ラグビーボード(IRB、現ワールドラグビー)がラグビーを通じて社会貢献するなどした人物に贈る「IRBラグビースピリット賞」を日本人で初めて受賞した。