運動するエアビーアゲイル=栗東トレセン(撮影・石湯恒介)

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 「フラワーC・G3」(21日、中山)

 G1馬を兄に持つ東西の良血2頭が3歳牝馬の勢力図を塗り替えるか。美浦の木村厩舎が送り出すのは、海外を含むG1・6勝のイクイノックスの全妹イクシード。そして栗東の辻野厩舎からは、大阪杯連覇中のベラジオオペラの半妹エアビーアゲイルが登場する。お互いまだ1勝馬。未知の魅力にあふれる若き乙女のガチンコ対決から目が離せない。

 デビューから3戦3連対。抜群の安定感を誇るエアビーアゲイルは、半兄に24、25年の大阪杯覇者ベラジオオペラがいる血統。2走前に京都芝二千の未勝利戦を好位から危なげなく差し切ると、同舞台で行われた前走の1勝クラスは、3番手からソツのない競馬で0秒2差の2着に食い込んだ。

 まさに優等生タイプ。レースセンスの高さが光る堅実な走りを披露してきたが、辻野師が「線が細く、成長途上という感じ」と明かすように、未完成な中でのパフォーマンスだった。「1歳の時からいい馬だと感じていて実際にまたがった時も高い素質を感じました。もっと良くなってきそう」。その能力を肌で感じているからこそ求めるものは必然と大きくなる。

 現状でどこまで戦えるのか。相手強化に加え、初遠征&初舞台とクリアしなければならないことが多い。「スタートは安定していますし、舞台は問題ないと思います。あとは輸送ですね」と慎重に話しつつ、「操縦性が高く、スラッとしている体やキャンターで体を大きく使うところからも中距離に適性を感じています」と期待は大きい。

 昨年、厩舎の先輩レーゼドラマが制したレース。「使っていってというよりも間隔を取りながらが向いている馬。賞金を加算できれば」と力を込めるトレーナー。馬名のごとく“疾風になって”先頭を突き抜ける。