観光地でよく見かける「顔出しパネル」。子どもの頃はよく顔をはめて遊んだものだ。

楽しげなものからちょっとシュールなものまで様々だが、ツイッターではなかなか恐怖なパネルが注目を集めている。

それがこちらだ。


迫真(画像は鴨山忠詠@naruseeigoさん提供)

少年を巣に引きずり込もうとする、巨大なアリジゴク。鋭利な触覚と不気味な模様のリアルな体が、恐ろしさを増長させる。「うああああ」と叫ぶ少年の声が聞こえてきそうだ。

パネルの場所はお察しの通り、鳥取砂丘近くの砂丘会館前(鳥取市)。この写真はツイッターユーザーの鴨山忠詠(@naruseeigo)さんが2019年10月9日、

「しかしこの地獄みたいな顔出し看板でいいのか鳥取砂丘

と投稿したことで注目を集めることになった。他のユーザーからも、

「怖い、このB級感」
「トラウマになるわ」
「どんな顔で映ればいいんすかねこれ...w」
「アリジゴクがこんなにフィーチャーされた何かを初めて見た」

といった声が寄せられ、話題になっている。

もっと明るいパネルにしてもいいだろうに、なぜこうなってしまったのか...。Jタウンネットは10月10日、パネルの考案者に取材した。

海外の人気パネルをリサーチ

鳥取県の公式サイトによれば、アリジゴグは鳥取砂丘の林縁などに生息している。エサを獲得するためにすり鉢状の巣を作り、アリなどを捕食しているという。

考案した鳥取会館の担当者によれば、パネルは2017年のゴールデンウイーク前から設置されている。このデザインはずばり「インスタ映え」を狙ったのとのことだ。

担当者はこのデザインについて、

「海外のものを検索すると、結構この手のやつがありますので。人気が高いんですよ。インスタとかで検索をかけ、人気があるものの情報を抽出して作りました」

と話しており、それなりの戦略があったようだ。

撮影するのは女性や外国人観光客が多い印象とのこと。設置して2年半ほど経つが、今回のように大きく話題になったのは初めてだという。

みなさんも砂丘に行った際はパネルとアリジゴグを探してみては。