たんたん たなばた


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 短冊に願いごとを書いてお星さまにお願いする七夕。保育園や幼稚園でも書く機会はあると思いますが、何を書いたらいいのかわからなくて周りをキョロキョロしちゃう子もいるのではないでしょうか。

 七夕は親にとっても、子どもの可愛い願いごとや、ひそかな夢を知るための絶好のタイミングです。子どもがきちんと自分の気持ちを書けるように、七夕の入門編とも言えそうな絵本『たんたん たなばた』(白泉社)を読み聞かせてみませんか?

■「たんたん たなばた」というオノマトペで、七夕が子どもに伝わる!



 この絵本は、七夕の願いごとにスポットを当てたストレートな内容が特徴です。ゆうくん、あいちゃん、ねこのみいが、それぞれ願いごとを書いていきます。

ゆうくんが書いた願いごとは「ケーキやさんになれますように」。あいちゃんが書いた願いごとは「えかきさんになれますように」です。



 ゆうくんは普段から美味しいおかしが好きなのかもしれないし、あいちゃんはいつも絵を描いている子なのかもしれません。たまらなく好きなものや心惹かれるものをずっと思い続けていれば、将来のお仕事にできるかもしれない。そんな“夢の描き方”が、子どもに伝わるのではないでしょうか。

「たんたん たなばた」というオノマトペで、七夕の楽しい雰囲気が小さな子どもに伝わりやすいのもポイントです。

■「そんな願いごとでもいいんだ!」自分の願いをきちんと書いて天に届けよう



 さて、3人目、ねこのみいの願いごとが何だったのかは、本書を読んでからのお楽しみ。ゆうくんやあいちゃんとはちょっと違うので、「そんな願いごとでもいいんだ」と意外に思うかもしれません。些細なことでも夢のきっかけになるし、夢が人と違っていても大丈夫。そんなことが伝われば、子どもは願いごとを思い浮かべやすくなり、何を書いたらいいのかわからない子も安心できるような気がします。

 ゆうくんたちが出かけた広場の笹竹に飾られた短冊や、おかあさん、おとうさんの短冊にも、さまざまな願いごとが書かれていました。中には、子どもらしい空想もあって笑ってしまいます。



引用----

おほしさま みえるかな

みえるといいな…(p20より引用)

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 短冊を飾った後は、ヒラヒラと舞うみんなの短冊を眺めたり、星空が見えるようにみんなで祈ったり。年に一度、みんなで願いごとを分かち合う、楽しい七夕の日。自分の気持ちをきちんと書いた短冊を、きれいなお星さまに届けられるといいですね。



文=吉田あき