無料の衛星通信「docomo Starlink Direct」4月27日開始、ついに『圏外ゼロ』達成もトータルの通信品質でauに軍配→ソフトバンクも提供へ

ドコモやソフトバンクでもついに衛星通信サービスが導入されます。詳細は以下から。
◆ドコモで今月から衛星通信サービス開始
NTTドコモの報道発表資料によると、同社は4月27日(月)から「docomo Starlink Direct」を提供するそうです。
これはネットワークにつながらない環境でも、空が見えれば衛星を介して通信を行えるというもの。KDDIがいち早く導入したSpaceX社の「Starlink」を活用したサービスで、ドコモユーザーは当面無料で使えるほか、申し込みも不要とされています。
サービス開始時点でAndroidとiPhone両方に対応しているほか、「X(旧Twitter)」はもちろん防災アプリ「NERV防災」や登山アプリ「ヤマレコ」「YAMAP」などの動作確認が済んでいるとのことです。

これにより、従来では通信できなかったアウトドアシーンでの活用はもちろん……

山や海で働くユーザーや、通信インフラが破壊された災害時での連絡手段になると期待されています。

◆ソフトバンクも追従で3社がStarlink活用へ
また、ソフトバンクもStarlinkを活用した衛星とスマホとの直接通信サービスを提供すると発表。詳細は近日公開予定とのことです。
内容はドコモと同一と考えられ、従来では法人向けに限られていたソフトバンクの衛星通信サービスが個人へも開放されることになります。
◆ついに衛星通信を各社導入、トータルの通信品質に要注目
ドコモとソフトバンクが同時に対応することで、KDDIの専売特許がついに崩れることになる今回の動き。
ただし、KDDIはT-Mobileとの連携によりアメリカ全域でも衛星通信が可能なほか、船内での動画視聴まで可能にする「au Starlink フェリーWi-Fi」も提供中で、サービスの内容はまだまだ上を行く状況になっています。

また、同社横並びになることで逆に重要になるのが平時での通信。去年末時点でのドコモの5G基地局数はKDDIやソフトバンクの半分以下となっており、日常使いでの通信品質に不安があるのが現状です。
・JR新宿駅
au79.09Mbps72.69Mbps22.26Mbpsドコモ57.02Mbps41.95Mbps9.96Mbpsソフトバンク121.37Mbps81.73Mbps35.89Mbps楽天モバイル1.45Mbps0.80Mbps通信失敗
・渋谷駅
au14.42Mbps106.65Mbps243.90Mbpsドコモ通信失敗通信失敗1.95Mbpsソフトバンク9.77Mbps12.09Mbps8.00Mbps楽天モバイル0.79Mbps0.38Mbps6.73Mbps
・総務省前
au47.70Mbps14.84Mbps10.35Mbpsドコモ5.80Mbps通信失敗通信失敗ソフトバンク5.56Mbps4.76Mbps3.39Mbps楽天モバイル3.16Mbps8.29Mbps6.01Mbps
上記の実験結果や基地局数のデータからわかるように、auのほうが安定して5G通信ができるため、ドコモは『トータルの通信品質』で大きく引けを取っているわけです。

なお、楽天モバイルは動画視聴まで可能にする独自の衛星通信「Rakuten最強衛星サービス」を今年第4四半期に提供予定。

そうなるとドコモは『地上での通信品質を楽天モバイルと競うレベルなのに、衛星通信で大差を付けられる』ことになってしまいますが、業界最大手としての矜持を見せ総合的なサービス向上を図ることはできるのでしょうか。
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