あなたの“骨”は本当に健康? 要支援・要介護の未来を防ぐために「今できること」
こんにちは、ライターの菅原さくらです。もうすぐ70歳になる母が、先日肋骨にヒビを入れてしまいました。「私は20歳の骨密度を100としたら98で、同世代の1.2倍くらい骨が丈夫らしい」と言っていたのに……! その数日後には、私と同じ30代の友人が、トレーニング中に足の指を骨折したとの情報も。

私も不安になって、雪印メグミルクのWebサイトにあった「骨の健康度チェッカー」を試してみると、「注意が必要! 骨の健康度は弱くなり始めています」という結果が出てしまいました。




・骨の健康度チェッカー/骨ちょっといい話

骨の健康って、私たちの生活にどう影響するの? 注意ってどうすればいい? 雪印メグミルクの機能性食品事業部・牧野隆之さんと、マーケティング部・深谷佳奈子さんに、骨の健康や雪印メグミルクの取り組みについてお話を伺いました。

「骨の健康」と「健康寿命」は、密接に関わっている


――まず、私たちにとって「骨の健康」は、どのように大切なのでしょうか?

深谷: 総務省統計局資料によると、2025年の日本は、65歳以上の方が総人口の30%を超える超高齢化社会を迎えます。かつ、単身もしくは夫婦の世帯数が増えていくため、これからは「年齢を重ねても、自分のことは自分でやる時代」なんですね。そこでポイントとなってくるのは、介護を受けずに日常生活が送れる「健康寿命」をできるだけ延ばすこと。要介護となる原因には、男女ともに「骨トラブルをはじめとした運動器障害」がトップ3にランクインしており、骨の健康と健康寿命は深い関係にあるんです。




――だからこそ、その大切さを「骨の健康度チェッカー」などのさまざまなコンテンツで、多くの方に届けているんですね。

牧野: そうです。そもそも雪印メグミルクは、骨粗しょう症という言葉がまだ一般的に知られていない1980年代から、カルシウムや骨に関する研究を続けてきました。

その過程で、牛乳にはカルシウム以外にも骨を強くする成分があるのではないかと考えるようなったそうです。しかしそれが牛乳のどの成分による働きなのかは、永らくわかりませんでした。研究を重ねてようやく見つけたのが「MBP」。Milk Basic Proteinの頭文字をとって命名しました。

「MBP」は牛乳にごく微量に含まれる機能性タンパク質で、古い骨からカルシウムが溶け出すのを防ぎ、新しい骨にカルシウムが定着するのを助ける成分です。永年のミルク研究から得られた知見や「MBP」という資産を、多くの方々に届けることで、健康寿命延伸に貢献していきたい。そこで「MBP」の普及に加え、骨の健康にまつわる食育活動や情報発信などにも力を入れるようになっていったのです。




「骨の健康」は、高齢者だけの問題じゃない


――では、私たちの「骨の状況」は、実際どのようなものなのでしょうか……?

牧野: 「骨の健康」と聞くと高齢者の問題のように感じるかもしれませんが、じつは、骨量のピークは20代。30代は横ばいで、40代からは少しずつ減少していきます。つまり、若いうちにしっかりと骨量を高めておいて、以降の減少をゆるやかにすることが大切というわけです。決して高齢者だけの問題ではありません。




深谷: とくに女性は、40代ごろから閉経にかけて女性ホルモンが減少することで、骨を壊す細胞の働きが活性化されてしまい、骨量が下がっていきます。だからこそ、50歳を過ぎたり更年期障害の症状が出てきたりする前に、骨の健康を意識することが必要です。そのほか生活習慣の乱れや運動不足、飲酒・喫煙などで骨の新陳代謝が鈍ると、性別や年齢にかかわらず、骨量は低下していく可能性があります。

牧野: できれば定期的に医療機関で骨密度を測定し、日ごろから骨の健康状態を把握していただくのが、一番安心です。一定の年齢以上になると、費用の助成がある自治体も少なくありません。また、今回試していただいた「骨の健康度チェッカー」も、みなさんが骨に意識を向けるきっかけになればと考えて企画したものです。10〜11月のキャンペーン実施時には、25,000名以上の方がご自身の骨の健康度を調べてくれました。

――みなさんの結果には、どんな傾向がみられましたか?

深谷: じつは、6割以上の方々が「注意が必要」な状態だったんです。強弱はあれど、何かしらのリスクを抱えている方は予想以上に多くみられました。そのうえ、別の調査で「骨の弱まりを感じている」と答えた方は2割程度だったため、実感と実情には大きな乖離があると思われます。

雪印メグミルク・深谷佳奈子さん



牧野: これまで骨密度を調べたことがない方を集めて測定したイベントでも、事前に「自信がある」と答えた方はたいてい数値が低く、「どうかしら……」と心配されていた方のほうがよい結果が出ていました。だからこそ、自分のコンディションを正しく知っていただくのが大切なんですね。

骨を強くするのは「上下方向の負荷を適度にかける」運動


――骨密度は年齢とともにどうしても低下すること、身体の状況や生活習慣によっても状態が悪くなることがわかりました。とはいえ、運動不足などは心当たりのある方も多そうです……!

深谷: 当社が2022年9月に実施した「コロナ禍における外出と骨の健康調査」によると、コロナ禍で運動量の減少を感じている方は約半数。骨の強度を保つには運動で適度な負荷をかけることが必要です。しばらく運動をしないうちに、いつのまにか骨が弱くなっている可能性を感じました。とはいっても、シニアの方が自粛生活から急に活動量を上げると、思わぬ骨折などを招くこともあるようです。




――では、どんな運動から始めるのがよいでしょうか?

牧野: 骨の強度を保つために必要なのは、上下方向の負荷を適度にかけること。縦方向の力を加えることが、カルシウム定着の働きを促進します。なので、まずはウォーキングや階段の上り下り、かかとの上げ下ろしといった、日常生活のなかでできる運動からはじめていくのがいいでしょう。それから、日光を浴びると生成されるビタミンDは、骨の原料となるカルシウムの吸収を助けてくれます。天気のいい日に外でウォーキングすることは、一石二鳥なんですね。

深谷: 当社が運営する骨の健康情報発信サイト「骨ちょっといい話」でも、すぐに試せるエクササイズを動画で紹介しています。当社スキー部の原田総監督や岡部監督をはじめ、選手たちが出演する動画(“骨”Goodエクササイズ)や、柔道整復師の先生と一緒に作成した簡単体操(かんたん骨体操)は、短い時間で毎日続けやすい運動ばかりです。ぜひ、無理のない範囲から始めてみてください!

骨の委縮が進むと、しわやたるみの原因にも!?


――ただ、普通に生活していると、つい骨のことまで意識がまわらず……。どのように自分ごと化していけばいいでしょうか?

深谷: 「骨ちょっといい話」の「おとなの骨密ドリル」では、骨に関するクイズを10問ご用意しています。骨に対する知識をちゃんと高めていただきたいので、本当に難しい内容なのですが……(笑)。「家族みんなで、全問正解するまで何度もチャレンジした」なんてお声もありました。

――(いくつか問題を見てみて)確かに、難しい……! 「骨が生まれ変わるサイクル」なんて、知りませんでした!

牧野: そうですよね。骨が生まれ変わるサイクルは「約3年」なんです。「骨ちょっといい話」にはほかにも、骨の基礎知識から骨を強くするレシピ、著名人との対談など、さまざまなコンテンツをご用意しており、楽しみながら知識を身につけていただけると思います。それから、骨の健康度はなかなか外から見えにくいのですが、じつは外に現れる変化もありますよ。

雪印メグミルク・牧野隆之さん



――骨の変化が、見た目に現れる?

牧野: 骨密度の低下によって顔の骨が委縮すると「骨やせ」が起こります。これがしわやたるみの原因になることがあるんです。骨がやせると顔の筋肉を支えるじん帯がゆるみ、表面の皮膚にハリがなくなり、たるみが目立つようになります。また、背骨や腰の骨が委縮すると、身長が縮んでしまうケースもあるんです。

食生活は「カルシウム+α」の工夫が大切


――骨といえばカルシウム。食生活も重要かと思いますが、どんなことを心がけるといいでしょうか?

牧野: 骨はおもに、カルシウムとコラーゲンでできています。ビルに例えると、鉄骨がコラーゲンで、コンクリートがカルシウム。骨を健康にするためには、材料となるカルシウムを摂ることが欠かせません。ただし、カルシウムが骨になるまでには「摂取→体への吸収→骨への定着」という3ステップが必要です。




――ただカルシウムを摂取するだけでは、すぐ骨にならないんですね。

牧野: しかも、カルシウムの体内への吸収率は約3割といわれています。ここで大切なのが、3ステップをサポートしてくれるビタミンの摂取です。体への吸収を促進するビタミンDはきのこや鮭などに、骨への定着を促すビタミンKは小松菜やわかめ、納豆などに多く含まれています。

――牛乳だけ飲んでいればOKではないとなると、食事にももっと気を付けなくちゃいけませんね……。

牧野: そうですね。バランスの取れた食事はとても大切です。加えて、冒頭で少しお話した当社独自の成分「MBP」も是非生活に取り入れてみてください。「MBP」は、骨の細胞に直接作用し、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐとともに、カルシウムが骨に定着するのを助けます。Wの機能で、骨密度を高める機能があることが報告されているんです。




健康寿命延伸に貢献するのが、雪印メグミルクの使命


――人生100年時代といわれるなか、骨の健康はこれからますます大事になっていくと実感しました。最後に、雪印メグミルクが今後どんな研究や取り組みを進めていきたいか、これからの展望を聞かせてください。

深谷: 引き続き「健康度チェッカー」のようなテストやWebコンテンツ、幅広い商品展開など、さまざまな発信を通じて、皆さまの関心度を引き上げていきたいですね。社内ではそのために、部署を横断したプロジェクトチームも結成しました。広報や営業、研究開発といったそれぞれの分野の強みを持ち寄って、これからもベストな施策を考えていきます。

牧野: 骨密度のお話は、関心の有無にまだまだ大きな個人差があります。多くの方にご自身の骨の健康へ意識を向けていただく取り組みは、これからも重要な課題です。でも、その意識が浸透していけば、健康寿命はきっともっと伸ばしていけるはず。それは、骨の健康に大きく関わる「MBP」を持った雪印メグミルクならではの、大切な使命だと考えています。




思っていた以上にシビアだった、私たちの“骨”を取り巻く状況。でも、時代の変化によって、骨の健康は誰にとっても「自分ごと」の時代が来ているようです。もう何年も骨密度測定をしていないから、まずは私も数値を測ってみようかな……。バランスのいい食生活や運動をいっそう心がけて、家族や身近な人たちみんなと、健康に年齢を重ねていきたいものです。

・骨ちょっといい話/雪印メグミルク

取材/文:菅原さくら


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